バーテンダーししょーの旅日記〜魚沼、越後湯沢編
いつの間にか定番になった、この時期のマイクロトラベル。子供の音楽会の日の代休を利用して、世間が落ち着いた頃を見計らって旅行している。
途中寄った道の駅や、今辿り着いたホテルで今日は作家のカンヅメ気分で書いている🖋️
山の空気の中、ハンモックに寝転んで書くのは最高である。
あらためてサービス業の平日休みというのも、うまく使えば最高だ。どこへ行っても混んでいる土日と違って、ゆっくり旅行ができる。ホテルも今日は宿泊客が少なめで落ち着いている。
自宅から下道で行っても2時間、越後湯沢にあるエンゼルグランディアというホテルに泊まるのはもう家族のド定番になった。
コロナ禍の2020年だったか2021年だったか忘れたが、当時、旅行の割引があったときに泊まって以来。何回も行くようになった。こんなに同じホテルに泊まるのは、ビジネスホテル以外では初めてである。特別豪華絢爛なホテルでは無いのだが、家族旅行で行くとかゆいところに手が届くというような、非常に家族としての需要を満たしてくれるホテルである。
なお、私が実名を挙げるときは自分が良いと思ったところだけである。
悪かった店などももちろんあるのだが、実名などを挙げて攻撃するのはあまりいいとは思えない。SNSでそういうのも見るが、そのようなことをしても誰か特定されてしまうし、個人としての信頼も落とすだけだし、何より野暮である。損するばかりだ。まして、あまり酷いことを書けば訴えられても文句は言えないのではないかと思う。
そんなことをするより、それは反省点として、自分に同じようなところがないか、
"振り返りの材料にすればいいだけ"
と思っている。
今日は行きの途中の旅路で、南魚沼市の道の駅に寄った。明日は帰り際に邪宗門という文化の薫る喫茶店でお茶をする予定だ。これらの2箇所に寄るのは今となっては家族旅行のお決まりになっている。
南魚沼の道の駅では民芸品で木の切り株コースターが売っている。当店でいつも使っているものだ。
毎回寄るたびに形や色、模様のいいものがないか探している。その都度今まで使っていたものの中での選別を行い交換している。
今回もいくつか購入した。
ホテルに着くと、とりあえず夕食まで3時間ほどあったので、子供と外で遊んだり、その後は温泉に入った。
すると・・・
まさかのホテルのお風呂でお客様に会う・・・
大浴場の小さな浴槽が隣り同士になっている場所で隣の人に目を向けたら👀いた。
家族向けの近隣のホテル、子供が同じ学校の同級生、イベントの後の代休、と条件が全く同じ人なので当たり前にあり得る話だ。
そんな偶然も楽しみつつ、いよいよ食事の時間になった。
エンゼルグランディアは、先日、食事処を改装したらしく非常にきれいになっていた。
きれいになっていただけではなく、時代に合わせた仕組みや、インテリア、ファニチャーなども交換してあった。
これが非常に素晴らしかった。
ビュッフェというものは、割といい加減だったり、雑多になりやすいイメージがあったのだが、よく考えられて作られていたと思う。
飲食業という同業者目線で見ても、とても素晴らしかった。
飲み放題のビールはいつもエビスで感心していたのだが、それだけでなく、いつものジョッキから、中型のグラスに変更されていた。それも飲み口の良い薄口のグラスにされていることでよりクオリティーを上げていた。
飲み放題とかコース料理、ビュッフェというのは、元来いい加減になりやすく、どちらかというと売り手である店側に有利なイメージがあるのだが、それを感じさせない、ビュッフェの提供の仕方も素晴らしかった。コーナーごとにライブ感が出るように、シェフを多く配置し、常に暖かい料理を魅せながら提供している部分が増えていた。魅せ方も含めてよく考えられているなぁと勉強になった。料理も、鰻など今ではなかなか食べれないものも食べ放題で出しているところは、たいしたものだなぁと感心させられた。
また、食事処のリニューアルに伴い、椅子なども変更してあった。私は椅子とテーブルの質や高さ、座り心地など、そういったものも味の感じ方に関わってくると思っている。
その中でも無垢材で作った椅子は、質感も座り心地も最高だった。そういった居心地の良さというものも実は味に大きく関わってくる。
これが座り心地の悪い椅子だったり、テーブルと椅子の高さがあってなかったりすると、食べづらかったりすることが気になって、料理の味に集中できなくなる。その結果、本来100点である料理が減点された味になってしまう。
こういったオチは、割と意識高い系のカフェなどにありがちである。妙におしゃれさにこだわるあまり、そういった大事な点を見落としがちである。
以前書いた記事があるので、参考にしてもらえたら嬉しい。
こういったクオリティーの高さに、つい調子に乗って食べ過ぎたり、飲み放題のところにある魅力的な地酒の多さに驚き、ついつい飲み過ぎて、苦しさと酔いで、少しの間動けなくなってしまった。
せっかくこんないいところに来たので、作家的カンヅメ気分を深夜までとことん味わいたい、食べ過ぎと酔い過ぎで苦しんでいる場合では無い。
今ようやく少し落ち着いてきて、こうしてまた文章を書き綴っている。まだ何とか文章を書く余裕はありそうだ。せっかくのカンヅメを楽しみにしていたのに、自分の貧乏性から来る食欲のせいで、危うく台無しにしてしまうところだった。今後、気をつけたいところである。
こうして今回の旅も何とか順調にいきそうである。
いつも言うことだが、日本人は真面目すぎるので、もっとこうして休みをとって、外に出て、思い切り楽しんで、その結果の自然なインプットをし、今度はそれを仕事の中でアウトプットをし、よりクオリティを上げ、新しい時代にあわせた形にしていってほしい。
結局のところ、真面目ぶって仕事をたくさんしたところで、新しい創造力というものは生まれてこない。休んで遊ぶと言う新しい試みをした。人間だけがより良い創造を生むことができる。
旅行というものは、それの最たる手段である。遊ぶことがないなら、とりあえず近場でもいいので旅行に行ってみてはどうだろう?
行けば行っただけの新しい経験を得られ、心身ともにリフレッシュもでき、家族がいるなら家族サービスにもなり、良い仕事にもつながる。
大体、良い仕事をしてない人と言うのは、真面目すぎる人間で、多くの時間を仕事に費やせばいいと思っている人が多いという傾向があると思う。疲れた心や体で、いくらたくさん仕事したって無意味である。
常に100%のパフォーマンスを出すことを目指すには、心身ともにベストな状態に持っていくことが大切である。
そういう思いで今日も私は旅行を楽しんでいる✈️
とりあえず、旅行先に迷っている人がいたら、今回紹介した、南魚沼市や越後湯沢のエンゼルグランディアに訪れてみてはどうだろう?
値段もお手頃である。家族もきっと喜ぶであろう。
うちの子もめちゃめちゃ喜んでいた。