「みんなのよみきかせ大賞」があるらしい。
「みんなのよみきかせ大賞」なるものが、あるらしい。
わたしは、メディアパル様の記事で知った。
ふたつの部門があるらしく、わたしの立場から応募できるのは「絵本大好きさんがえらぶ!よみきかせ絵本部門」のようだ。
詳しくは、公式のコチラを。
2024年10月31日までに発売された絵本が対象で、実際に「推し本」のエントリーができるのは、来年1〜2月だそう。
えーーー!!
いちばん大好きな一冊かあ!
‥迷うなあ。迷う。
小さな頃から、読み聞かせをしてもらい、絵本が大好きになった。
そんなわたしにも息子がうまれ、今度はわたしが読み聞かせをするようになった。
実家から段ボールに詰め込んで、絵本をたくさん持って帰った。
ボロボロで、落書きもある古くさい絵本。
でもそれらは、息子たちの大好きな一冊になった。
本屋で、図書館で、わたしが子どものときにはなかった新しい絵本をたくさん買って、借りて、読んだ。
昔よりも、ポップでキュートな絵。
昔から活躍されている作家さんの新作。
凝ったしかけの絵本も、次男は大好きだし、長男が大きくなってきたので、少し長い絵本も読めるようになってきた。
家の本棚は、絵本であふれている。
子育てのすぐそばには、いつも絵本がある。
たくさんの思い出が詰まった絵本たち。
その中から、一冊かあ‥。
どれにしようかなあ。
と、けっこう本気で、悩んでいる。
公式サイトにもそう書いてあるので、これを機に、自分の「イチ押しよみきかせ絵本」について、考えてみることにした。
◇◇◇
・わかやまけん「しろくまちゃんのほっとけーき」
いちばんに思いついた絵本は、これ。
『しろくまちゃんのほっとけーき』。
幼少期、父に読んでもらってから、すっと大好きな一冊だった。
実家から持ってきて、長男に読んだ日のことを今も覚えている。
あのころ、長男はまだストーリーのある絵本を読んだことがなくて、『しましまぐるぐる』など、絵を楽しんで読む時期だった。
そんな長男に、この本を読んでみる。
はじめは聞いていなさそうだったのに、「ぽたあん、どろどろ‥」のページが始まった途端、「おっ」と食い入るように絵本を見始めたのだ。
読み終わったあと、向き合ってもう一回読むよう催促してきたとき、「ああ、やっぱりこの本はすごいんだ」と静かに感動した。
しろくまちゃん。
惹きつけるパワーが、尋常じゃない。
絵も色使いも大変キュート。
文字も少なくシンプルなのに、しろくまちゃんやこぐまちゃんの姿がありありと頭に浮かんでくる。
キャラクターが可愛くて、ついついグッズを買ってしまう。
UNIQLOの、パジャマとかね。
こぐまちゃんシリーズは、他にも好きなものがいくつかあるけど、やっぱり「ほっとけーき」が我が家のナンバーワンだとおもう。
エントリーするならこの本がいい、かなあ。
◇◇◇
・山本忠敬「ずかん・じどうしゃ」
古い本だけど、長男次男ともにお世話になった一冊。
山本忠敬さんの描くのりものの本は、ほかにもたくさん読ませてもらった。
実家から持ってきたものと、新しく買ったものと、我が家には2冊ある。
初版は1977年とあって、古いものと新しいものでは、乗り物の名前が違っていて、比べ読みするとおもしろい。
ひたすら指さして、名前を言うだけの図鑑本なのに、どうしてこうも惹かれるのだろう。
乗り物好き必見。
末長く愛される乗り物絵本のひとつだ。
◇◇◇
・真珠まりこ「おべんとうバス」
みんな大好き『おべんとうバス』。
歌もあるし、動画もあるし、人形劇や読み聞かせでは定番のコチラは、我が家でも大人気。
続編の『おべんとうバスのかくれんぼ』とともに、次男のお気に入りのひとつとなった。
おべんとうの具材が順番に呼ばれていく最後に、みかんちゃんが遅刻。
みんな揃ったら、出発。
それだけの話なのに、どうしてこんなに癒されるんだろう。
長男も次男も、この本で「はーい」や「まってー」や「いただきます」を覚えた。
わたしが子どもの頃にはなかったけど、すっかりわたしの思い出の絵本である。
◇◇◇
・tuperatupera「いろいろバス」
またまた、バスの絵本。
tuperatuperaさんの『いろいろバス』は、息子たちに色の名前を教えてくれた。
目を惹くのは、やはり絵。
いろんな材料を切り貼りしたような絵が、とてもおもしろい。
長男は、表紙をめくった次にある紙の手触りが好きらしく、よくザリザリと撫でていた。
最後のページでは、いろんなバスからお客さんがズラーーっと降りてくる。
小さな小さなそのお客さんたちに、どんなものがいるか探してみるのがまた楽しい。
長男は、ウンチとソフトクリームが並んでいるのを見て、いつもニヤニヤする。
tuperatuperaさんは,他にもステキな作品がいっぱいあるけど、個人的にはこれがベストワンだ。
◇◇◇
・キヨノサチコ「ノンタンぶらんこのせて」
最後に、ど定番を忘れていた。
ノンタンシリーズから『ぶらんこのせて』。
小さい頃、読んでもらって大好きになった一冊。
「おまけのおまけのきしゃぽっぽー、ぽーっとなったらかわりましょ」のフレーズは、お風呂から出る前、公園から帰るときなどに大活躍した。
もちろん、息子たちもおなじだ。
2人とも、この本のおかげで1から10まで数えられるようになったのだから。
ノンタンシリーズはたくさんあるので、ひとつに絞るのに少し悩んだ。
でも、家族みんなが好きなのは、コレ。
ほかに、わたしは『おねしょでしょん』、長男は『あかんべノンタン』、次男は『ノンタンおやすみなさい』も推している。
・おわりに
これを書くにあたって、あらためて家の中の絵本を眺めたり、長男と話をしたりして、「押し本」について考えた。
長男は最近、迷走期。
何を読んだらいいか分からない時期で、図書館から借りた本を気がむいたときに読んでいる。
だから、思い出の絵本をたずねてみても、「思い出せない」と唸っていた。
またいつか、お気に入りが見つかるといいね。
次男は、以前紹介した新井洋行さんの『みずちゃぽん』や『いろいろばあ』。
あと、中川ひろたかさんと100%ORANGEさんの『コップちゃん』『スプーンさん』『くつしたくん』にハマっている。
絵がかわいいので、めちゃくちゃオススメ。
あらためて、もし『よみきかせ大賞』にエントリーするのなら、やっぱり『しろくまちゃんのほっとけーき』かなあ、わたしは。
思い出の絵本は、いっぱいあるけど。
子どものときの思い出と、わが子との思い出が一冊の本でつながっているのを最も感じるのが、『しろくまちゃんとほっとけーき』だから。
みんなは、「推し本」をひとつ選ぶなら、どの作品にするんだろう。
来年のことだけど、発表されるのが待ちどおしい。