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鳴海、『ライスワーク』について語る

こんばんは。鳴海  碧(なるうみ・あお)です。
今夜も相変わらず、ヘベレケに酔っ払っております。

今日も行きつけのショットバーにたった一人で立ち寄りまして、雪国⇒ゴッドマザー⇒ボウモアというゴールデンコースを楽しんでまいりました。そして先程帰宅しまして、夫が作った蝦夷鹿のミートソーススパゲティを食し、やっとこさパソコンに向き合ったところでございます。
(鳴海家は夫婦ともに建築業でして、ほぼ同じ金額を稼いできたので、家事は当然、折半です。夕食は夫婦交代で作ります。)

現在、ベロベロに酔っ払っておりますので、今夜もダラダラと書きたいと思います。まあ、ダラダラとし過ぎても見苦しいので、今夜も3,000文字程度で打ち切りたいと思います。

うーん、この記事、ひたすら真面目な話題に終始して、面白くなさそう~。
よろしければお付き合いください。


さて、本題に入りますかね。鳴海の『ライスワーク』、すなわち、食っていくために続けているお仕事のお話ですね。
なんでライスワークのお話をするかというと、弊社は10月決算でして、期末ということで、本日、上司と個人面談したんですよね。

ちなみに、只今の鳴海は、サザンのアルバム『海のYeah!』を聴いておりまして、このアルバムが26年も前にリリースされたという現実に、卒倒しかけているところです。
いつの間に26年も経った!?ほんの去年のことのように思うのに!?嘘だろ、人生短すぎるわ!

思えば26年前、すなわち1998年、この『海のyeah!』がリリースされた年に
、鳴海は大学院を卒業して社会に出ました。これまでなんとなく年齢を誤魔化してきましたが、何を隠そう、ジャスト50歳です。
50歳!この語感!私の中ではオバタリアンのイメージしかありません。
とっくの昔に天才バカボンのパパを超え、あと数年もすれば、サザエさんの母であるフネさんと同い年。この事実に、鳴海は震撼しております。気分は新人、かつ新婚なのに…!


さて、皆様はあんまり建築業界にお詳しくないかと思います。
建築家の世界は、大きく二分されます。すなわち、アトリエ系か、サラリーマン系か。

アトリエ系というのは、自分の名前でタレント活動されている建築家を差します。国立競技場を設計した隈研吾さんや、東京都知事選にも出馬した故・黒川紀章さんがそれに当たりますね。

一方、サラリーマン系というのは、組織に埋没し、組織にうまいこと助けてもらいながら活動している建築家です。

そのサラリーマン系建築家は、さらに大きく3つに分けられます。

①ゼネコン(竹中工務店とか、鹿島建設とか、大林組とか)
②組織設計事務所(〇〇設計とか、〇〇建築事務所とか)
③ハウスメーカー(大和ハウスとか、積水ハウスとか)

①は設計も工事もやります。
②は設計しかしません。
③は設計も工事もやるけど、ほとんどが住宅です。
ちなみに、①②の守備範囲は、ほぼほぼ公共建築です。(庁舎とか、学校とか、病院とか、ビルとか、商業建築とか、ホールとか、博物館とか、いろいろ)

社会人になった当初、鳴海は②組織設計事務所に属しておりました。そして、この世界でひたすら公共建築を設計し続けて20年余を過ごし、約4年前に、建築コンサル業界にリファラル転職したわけです。


ま、鳴海の経歴についてはこのくらいにして…

鳴海も、ある意味『夢破れし者』なのです。
やはり建築家の花形といえば、アトリエ系の大先生。
鳴海も学生時代はアトリエ系を目指しておりました。
功成り、名を遂げ、故郷に錦を飾りたいと。

しかし、時代は就職氷河期の真っただ中。しかも女性差別が激しかった時代。社会からスポイルされないように、私はサラリーマン系に進みました。
そして結婚。頼れる人もいない東京で三児を出産。髪を振り乱して働き続け、子を養い、はっと気づけば50歳。
あれ?私の夢はどこに行った?
故郷に錦を飾るはずだったのに?


そうして鳴海は、②組織設計事務所よりも更に稼げる建築コンサルに転職しました。鳴海の息子三人は、三人とも私立中高一貫男子校に進みましたのでね。そして爆食いしますのでね。私の給料の大部分は、子らの教育費と食費に消えているのでございます。

更に、この春から高2の次男が予備校に通い始めまして。
長男と同じ予備校に通い、同じ講座に申し込んだのですが、なんと、長男が在籍していた3年前の1.4倍の受講料になっているのですよ。本当に、日本の物価上昇と人件費上昇は凄まじいです。

そして、それは私の得意分野である建設業界でも言えていることでして。
報道でご存知かと思いますが、この数年の建設工事費は、年間10%のペースで高騰し続けているのです。モノの値上がりの影響もありますが、やはり、人材不足による人件費高騰が凄まじい。

そして、この先行き不透明な建設業界において、事業主としては何らか羅針盤を持ちたいと思う訳ですね。その羅針盤を提供するのが、われわれ建築コンサルです。日常業務で入手する膨大なデータベースに基づいて今後の建設工事費を占い、この人材不足の折にも、確実に設計者やゼネコンを確保できるよう、事業者のお手伝いをしている訳です。

事業主としては、自分たちが立ち上げた事業が社の命運を握っているわけです。重要なのは、予算内に工事費が納まるか、期日までに工事が終わるのか。われわれ建築コンサルは、事業主の不安に寄り添って、伴走し続けなければならない。そして、事業主の期待に応えて、ゼネコンを捕まえ、建設工事費を圧縮し、工期を短縮しなければならない。それが成し遂げられないと、われわれの存在意義なんてあっという間に消え失せてしまうんですよね。

ここに、私の仕事ストレスがあるのです。
建設工事費の圧縮のためにゼネコンと丁々発止の議論を行い、工期短縮のために知恵を絞り出す。それでも、われわれの思惑どおりに進むわけではない。それが昨今の建設業界の影響によるものだったとしても、事業者からは、われわれの怠慢と見なされてしまう。だから、まさに鎬を削って、必死で事業者に寄り添い、期待に応え続けなければならない。


…とまあ、シビアな側面ばかりご披露しましたが。

本日、今期の成果について、部長と面談をしまして。
私はペーペー筆頭の職位にあるのですが、ペーペー筆頭の成果は、自身が担当する複数のプロジェクトの総売上高によって示されます。

そして、本日の面談によりますと、私が担当するプロジェクトの総売上高は、ペーペー筆頭全体の平均値の1.5倍なのだそうです。馬車馬のように働いたってことですね。
この一年も頑張りました。

さて。3,000文字になったので、本記事はおしまいといたします。
…なんだか、酔いに任せて、どうでもいい話を垂れ流してしまいました。
ここまでお付き合いくださったフォロワーの皆様、心から感謝します。

そして、ただいま連載中の『仔猫シリーズ』は、次回作でクライマックスを迎えます。最後の最後なので、最大限の妄想を繰り出して突っ走りたいと思います。乞うご期待!(皆様、呆れて見捨てないでくださいね…)







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