IQに変わる新たな指標
「IQの話してる・・この人自慢したいんだ、人はIQでは測れ・・」っていう百も承知の脊髄反射的な反応はいらないからねw退場で。
さて、
IQは図形等を使ったパターン発見能力を測るもの
パターン思考がなぜ重要かといえば、
「この世の全てが相似形」的な
割と当たる原則っぽいものがあるから。
そしてパターンに気づけるということは
法則にも気づきやすいということで、
それすなわち頭の良さだよね っていう発想
それは確かにそうなんだけど、
それだけで何が足りないかというと、
パターン同士の組み合わせとか相性とか
上位・下位・内包関係とか
遠くに位置する関係だとか
つまり、パターン同士の関係性まで見れる能力とはまた違うということ。
んで、実際のところ世界には統合して扱えないパターンが無数にあって
「パターンを見つけよう」とする頭の働きだけでは
処理する上で全然足りないわけね。
無数にあるパターンを処理する上で特に重要なのは、
このパターンとこのパターンは相いれないことを見分ける力
そこには確率的な(表面的)相関があったりする
パターンAとパターンBは、共存率80%
パターンAとパターンBは、共存率0%
パターンAとパターンBは、共存率70%、ただし条件・・
みたいな感じ
なんて名付けたらいいのかな?
背反でもないし、二律相反でもないし、逆でもないんだよね
言葉だけそら覚えした似非知識人はすぐ知ってる言葉で名付けたがるけど
そのどれでもない。
駄々っ子のアリストテレスの系譜みたいに、
「ぼくちんが世界の全てを分解して再構成する!」みたいな発想で
すべてを同一の系で処理しようとするから根源的な間違いが起こる
ただ、その系は相いれない 同時に起こらない ってだけ。
そして、「相いれないこと」というのは
その度合いに応じて、ものすごく「情報量」が大きい
情報量が大きいというのは、
特徴的という言い方もできるし
癖が強いという言い方もできる
ジグソーパズルをやったことがあるかな?
だいたい先に「角」とか「辺」のピースを完成させるよね?
すごく身近な例だけど
あれも「相いれない」とか「情報量」を活かしたアプローチなわけ
面白いことに、「相いれないこと」をたった数個見抜くだけで
そこからパズルがするするッと解けていくわけです。
その能力がある程度になると、
もっと複雑な現実をみたときに、
例えば報道とか人間関係とかでも、
誰かどんな嘘をついているのか?が一瞬で見えるわけです。
誰が
話のどの部分で
誰に向けて
どう演出したくて
嘘をつく理由(絞られた候補が何個か)
どういう背景をもっている(絞られた候補が何個か)
がほぼ同時に見えます。
一つ一つ推理したり頭で練って探るのではありません。
同時に成立しえないものが存在した場合、
どちらかあるいは両方が嘘ということになり、
残る真実の可能性はかなり絞られます
さらにその要素同士も加味すると
可能性というのはそれほど残るものではありません。
そして、どれかの情報が訂正された場合には、
すぐに結論を変わります。当たり前ですが。
すなわち、疑っているわけでも、嫌いなわけでも、思い込んでいるわけでも、偏見でもなく、「心の問題」とか「好き嫌い」とも全く違います。
「本人でないと分からないとか」そういうものは
もっと深いカオスな無意識の部分では確かにそうですが、
現実的なふるまいについてはかなり断定できることばかりです。
すなわち、自分が真実を見ずに生きてきて、他人にもそれを迫る
ごまかし・詭弁の様式です。
それくらい「相いれないこと」を見抜く力というのは大きくて
現代の虚構はその力によって解体されていく
ということです。