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クリティカルビジネスとは?

(今日の記事を音声で楽しみたい方はこちら↓)

今日は、クリティカルビジネスについてお話をしたいと思います。
この言葉、ちょっとなんか聞き馴染みのない難しそうな雰囲気が漂う言葉だと思いますけれども、僕がこの言葉を知ったのは本当に最近でして、山口周さんの書籍って結構好きでちょこちょこ読んでいて、でも山口周さんの講演会とかセミナーを聞いたことがなかったので、先日初めてたまたまオンラインで参加できるセミナーがあったので参加してみたんです。平たく言うと新しく出た書籍の宣伝だったんですけど、でもその内容がすごく面白くて、それについて今日はご紹介したいと思います。

その内容というのが今日のタイトルであるクリティカルビジネスについてなんですが、まずクリティカルビジネスって言われても何のことかよくわかんないですよね。クリティカルビジネスというのは定義があったのでご紹介しますと、「クリティカルビジネスパラダイム」これが正式な名前ですね。で、それは何かというと社会運動とか社会批評としての側面を強く持つビジネスのこと だそうです。なんかそれだけ聞くと、それって別にソーシャルビジネスと言われるものと全然変わらないんじゃないの?って思いますよね。
でも、全然そうじゃないんです。じゃあどう違うのか?というのが書かれていますが、簡単に言うと「ビジネスになります。ニーズがありますね」というように立証されている、顕在化されているそのような評価が得られているものは、それはクリティカルビジネスじゃないと言っています。その評価が得られているものがSDGsに代表するようなこと、つまりソーシャルビジネスです。

ここでいうクリティカルビジネスは社会批評/社会批判なんだけれども、現状とそのあるべき姿とのギャップがあるわけですね。それを埋めていくためのビジネスなのであるべき姿というものが提示されていなければいけないんですが、SDGsのように多くの共感が実はまだ得られていない。(ここめっちゃ大事です)現時点ではまだかなりマイナーな、本当にそれ大丈夫なの?本当にそれニーズあるの?という状態だそうです。でもそこに対してあるべき姿というものを提示して、ビジネスを展開していく。それがクリティカル ビジネスです。

具体的な社名も本に掲載されています。例えば世界を見渡してみると、どんな会社があるのか?代表的なのは「テスラ」です。テスラのビジョンは「化石燃料に依存する文明のあり方に終止符を打つ」このビジョンを掲げています。テスラといえば電気自動車ですよね。じゃあテスラが創業時にこのビジョンを掲げて、それに共感する人が果たしてどれだけいたか?という話です。化石燃料ガンガン使っている時代です。そこにその当時、化石燃料にNO!を突きつけるようなニーズって本当にあったのか?電気自動車乗りたいんだよねーなんてニーズって当時なかったですよ。あと他にもGoogle。「世界中の情報を整理して、誰もがアクセスできるようにする」 今でこそ当たり前のように、確かにそうだよねと思うかもしれないですが、200社ぐらいだったかな?投資家にもGoogleですら設立当初断られ続けたそうです。「そんなビジョンを掲げたって本当にニーズあるんですか?失敗したらどうするんですか?」みたいなフィードバックだらけだったそうです。あと有名なのが、パタゴニア。「地球環境を保全するためにビジネスを営む」アップルは「人類を前進させるための知的ツールを提供し世界に貢献する」などなど。

山口周さんが書籍の冒頭に面白いことを書かれています。「ビジネスってそもそも、もう歴史的な役割を終えてないですか?」という話なんです。
人類の宿敵だった明日を生きるための基本的な物質的条件の充足という願いがもう十分叶えられている。だからこのビジネスっていうものに対してなんか正直意義や意味を見出せなくなってないですか?という提案があるわけですね。これに対しては何か確かにちょっとわかるかもって思っています。だから僕が関わっているお花の業界は、「ちょっと待てよ。これ実はすごく先進的なんじゃないか?」というような仮説も立て始めています。だってお花そのものって、何か物質的な何かを満たすためのものとか課題解決をするための存在ではないじゃないですか。でもお花を通じたビジネス。これを展開しているお花の業界というのは、あるべき姿というものをずっと提案し続けてるんじゃないかなと。先行し過ぎてたのではないか。その辺がちょっと頭の中悶々としているので整理しているところなんですが、これは読み進めながら頭の中整理していきたいと思います。

山口周さんはコンサル出身なので扱ってる言葉がちょっと横文字多かったりしますけれども、お話されている内容は非常に僕は共感できる内容が多いので、ぜひ一度読んでみることをおすすめしたいと思います。