ハイコンテクストとローコンテクスト
どっちが良いとか悪いとか、正しいか正しくないかという話ではなく、違いについて。
ハイコンテクストとローコンテクストという言葉は聞いたことありますか?知っている人は知っているけど、知らない人は知らないか。
ま、言葉自体を覚えることにさほど意味はなく、その中身が大事なので解説しながら僕が日頃している仕事の中でも起きていることについて置き換えてお話しします。
ハイコンテクスト
ローコンテクスト
日本は世界トップクラスのハイコンテクストな国
「空気読めよ」
「察して」
「普通わかるっしょ」
こうしたハイコンテクストなコミュニケーションは日本人によくある方法で、それ自体が良い悪いではないのですが、以前は確かにそれで通ずる時代があった。それは遡ると日本人がみんな百姓やっていた時代。やることも同じだし普段顔を合わせるのも同じ人、生活習慣も住んでいる場所、持っている情報も同じ。そうした前提があるからハイコンテクストなコミュニケーションが成立した。
しかし、今はどうですか?
もはや説明不要ですが、そんな時代ではないです。
スマホという文明の利器を手にした僕らは、毎日のように気軽にいつでもどこで世界にアクセスすることができる。人とのコミュニケーションだって、zoomを代表としたオンライン会話が容易になったので実際に会う人も地域や国を超えるようになってきた。
そんな時代に僕らは生きている。
だからそう、既にローコンテクストなコミュニケーションを取らなきゃいけない時代に突入しているのだけれども、生真面目な日本人。どこかハイコンテクストの文化を守ろうとしてしまうのか?それによるコミュニケーション不全が起きて、結果トラブルにつながることも多い。
前提として持っている知識や価値観が多様化している時代に、「空気読んで」「察しろ」は、やっぱり時代に合わない。だって前提が違うから。だから、きちんと明確に伝える必要がある。そう思うわけです。
花の現場で起きていること
HANAMUKE for bizというサービスを展開しているけど、そこでも同じようなことが起きている。
例えば、お花をいただく側。
お店をOPENしたり会社が移転になったりする場面で、周囲からお祝いをしていただくケースがある。通常だとそこに対して何か対策するわけでもなく、届いたギフトを「あざっす!」と受け取るしかない。
でも、でもだ。
「申し訳ないけど、こんなに置き切れないよ・・」
「申し訳ないけど、このお花はうちの店舗の雰囲気にはちょっと・・」
「申し訳ないけど、納品対応ばっかりで仕事にならない・・」
こうした「申し訳ないけど」が現場で多く発生していて、それが徐々に表面化するようになってきた。
この記事のテーマであるハイコンテクストとローコンテクストという文脈に当てはめて考えてみようと思う。
ハイコンテクストなフラワーギフトの現場
ローコンテクストなフラワーギフトの現場
HANAMUKE for bizを使っている前提のコメントを例に出したが、ここは他に変わることはもちろんあっていい。しかし、こうしたスタンスを明確にすることが相手への優しさでもあるんじゃないでしょうか?そして、内部への優しさでもある。僕はそのように考えます。
もちろん、HANAMUKE for bizが絶対と言っているわけではなく、それ以外の手段があってももちろんいい。それらを含めてお祝いを受け取る側がスタンスを明らかにすることは良いことだと思う。それによって周囲が混乱することがなくなる。
こうしたローコンテクストなコミュニケーションは、花の現場においてももっと盛んになっていいと思っているので、この文化を広げていきましょう。
そのために、HANAMUKE for bizへの登録是非よろしくお願いします!