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目標達成の最短ルート:科学で証明された5つの戦略

新年が始まり、多くの方が新たな目標を立てられたのではないでしょうか。
でも、目標を立てることと、それを達成することの間には大きな隔たりがあります。私は新年に目標を立てても、年末にはその目標を忘れてしまう、なんてことがよくあります。
この記事では、科学的根拠に基づいた目標達成の方法を5つご紹介します。

Ali Abdaalさんについて

この記事のインスピレーションを与えてくれたのは、イギリスの元医師(ケンブリッジ大学主席!)であり、教育系YouTuberとして世界中で愛され、チャンネル登録者数はなんと615万人を誇るAli AbdaalさんのYouTubeビデオ"How To Actually Achieve Your Goals in 2025 (Evidence-Based)"

彼は、医師としての経験を活かした効率的な学び方や、生産性を高めるヒントを楽しくシェアすることで、多くの人の人生をポジティブに変えています。彼のYouTubeチャンネルは、数百万回も再生される人気コンテンツばかりです。

彼のYouTubeからは本当に学ぶことが多くて、大好きなチャンネルの1つです。


1. 目標を書き出す:42%の達成率向上

ドミニカン大学の研究によると、単純に目標を書き出すだけで達成率が42%も向上するという結果が出ています。Aliさんは、年間目標ではなく、四半期ごとに3〜4つの目標を設定することを推奨しています。これを「Quarterly Quest(四半期クエスト)」と呼び、Googleドキュメントなどのデジタルツールで管理しているそうです。

2. 網様体賦活系(RAS)を味方につける

脳の網様体賦活系(RAS)は、必要な情報に注意を向けるフィルターとして機能します。例えば、新車の購入を考え始めると、街中で同じ車種を頻繁に見かけるようになる経験をしたことはありませんか?これがRASの働きです。

目標を定期的に確認することで、このRASを活性化し、目標達成に関連するチャンスにより敏感になることができます。Aliさんは、週次の振り返りや毎朝のジャーナリングで目標を確認することを習慣化しています。時間にしてたった10秒でも効果があるそうです。

3. 進捗状況を定期的にモニタリング

20,000人以上を対象とした138の研究のメタ分析によると、進捗状況の定期的なモニタリングが目標達成に大きく貢献することが分かっています。Aliさんは、プロジェクト管理に簡単な信号機システムを採用しています:

  • 緑:順調に進行中

  • 黄:やや遅れているが、回復計画あり

  • 赤:計画なく遅れている

4. メンタル・コントラスティングとWOOP法の活用

心理学者のGabriele Oettingenが提唱するメンタル・コントラスティングは、単に成功をイメージするだけでなく、起こりうる障害も同時に視覚化する手法です。これを実践するためのフレームワークが「WOOP法」です:

  • Wish(願望):達成したい目標

  • Outcome(結果):目標達成後の状態

  • Obstacle(障害):予想される障害

  • Plan(計画):障害を克服するための具体的な計画


5. アイデンティティとの結びつき

目標を行動レベルではなく、アイデンティティレベルで捉えることで、より強力な動機付けとなります。研究では、「投票しますか?」という質問よりも「投票者になりますか?」という質問の方が効果的だと示されています。これは行動ではなく、アイデンティティに働きかけるためです。

例えば:

  • 「運動をする」→「健康的な人間になる」

  • 「本を書く」→「作家になる」

  • 「動画を作る」→「クリエイターになる」

目標をアイデンティティと結びつけることで、困難な時期でも一貫した行動を取りやすくなります。

最後に:目標の数を制限する重要性

目標達成において、もう一つ重要なポイントは目標の数を適切に制限することです。Aliさんの経験では、四半期あたり4つ以上の目標を設定すると、かえって進捗が出にくくなるそうです。「少ないことは多いことである(Less is More)」という原則は、目標設定においても当てはまるようです。

これらの戦略はどれも科学的根拠に基づいているだけでなく実践が簡単で、しかもこの実践、やってみるとワクワクするなあと思いました。
新年の目標達成に向けて、ぜひ続けてみたいと思っています。

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