5歳の四字成語 中国語(記事55)
我が家の第三子(息子)は5歳になったばかりです。
先日、おもちゃを片付けないため、妻が「いつ片付けるの?」と聞いたら、
「猴年馬月」
と答えました。
「猴年馬月(猿年の馬月)」
「いつになるか分からない」という意味です。
妻とのやり取りを日本語にするとこんな感じです。
妻「いつ片付けるの?」
息子「そのうちやるよ(実は片付ける気はない)」
恥ずかしながら、私は初めて聞いた言葉だったので、スマホで意味を調べてしまいました。
「5歳なのに普通に四字成語(四字熟語)が出てくるうちの息子はすごい」という親バカをアピールしたいのではなくて、中国ではこれが普通です。
もう少し成長して小学生くらいになると、日常会話は四字成語だらけです。
最近耳にしたり実際に使ったことがある言葉をちょっと挙げてみると、
自作自受 自作多情 尊老爱幼 随机应变 一见钟情 画蛇添足 十全十美
惊弓之鸟 答非所问 津津有味 入口即化 一模一样 良药苦口 莫名其妙 ……
どれも中国では日常的に会話で使う言葉です。
別に四字成語をたくさん使っているから優秀だ、というのではありません。
思うに、中国語は当然ながら会話も漢字の羅列なので、話の端々に四字熟語が出てきてもおさまりがいいです。
しかし日本語の場合、特に会話では、突然四字成語(熟語)が出てくると、「カッコつけてる?」と感じたり、かしこまった感じがしたりして、あえて使う必要はないという場合が多いです。
つまり、中国語は四字成語が生まれやすくて使いやすい言語だといえます。(そりゃそうですよね、四字成語は漢字の組み合わせで、漢字はもともと中国の言葉を文字にしたものなのですから)
ということで、中国語の学習では四字成語がかなり重要になってきますし、日常的によく使われる成語を知れば知るほど、聞き取る能力もどんどん向上していくと思います。
今回の写真は成語とはあまり関係ありません。今年8月に行った深圳の書店です(羅湖万象城)。
まずは、私が大好きな歴史書のコーナーです。
書店の中に「古籍書店」があります。
高そうな本がいっぱい。
日本の小説(中国語に翻訳されたもの)も人気があります。
ちなみに私は、本屋に行くのは好きですが、そこでは買いません。ネットで買った方が格段に安いので、よさそうな本を見つけたらネットで買っています。