絵の具をチューブから出す時の言葉
絵の具のチューブから出す絵の具の量の調節は、加減が難しいですよね。
多すぎるともったいないし、少なすぎると色が足りないし…
そんな時にどんな言葉かけが有効でしょうか。
量を表す言葉には、多い、少ない、たくさん、少し…などがあります。
言葉かけをするときには、量の概念を育てる視点が大切です。
そして、対になる概念を表す言葉は、「レベル」を合わせて提示する必要があります。
例えば
◯大きいー小さい
×大きいーちっちゃい
◯多いー少ない
×多いーちょっと
◯「たくさん/いっぱい」ー「ちょっと」
は、発達の段階によっては、わかりやすい言葉になるでしょう。
いわゆる口語は口語、辞書に載っている言葉はそのレベルで対にして表すようにしましょう。
もちろん
×大きいー少ない
×たくさんー小さい
×高いー短い
×長いー低い
は、そもそも表す概念が違うので、セットにしてはいけません。
また、何に視点を当てさせるかでも、表現は変わります。
出す絵の具の「量」に視点を当てるなら、
◯たくさんー少し
小学生の指導でよく使うのは、
◯小指の先くらい/小指の先2つ分
感覚レベルの子どもなら、チューブを押す指先に視点を当てて、擬音で、
◯「ぎゅ〜」/「ぎゅっ」
このように、言葉は認知発達を促す道具になります。