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ほめない …ほめる時は結果ではなく◯◯する…

「できたらすぐにたくさんほめる」

指導事例の支援の手立てには、必ず書いてあります。
しかし、本当にほめなければいけないのでしょうか?

課題にチャレンジする動機付けには、2種類あります。

外発的動機付け」と「内発的動機付け」です。

外発的動機付け

「外発的動機付け」とは、外部からの励ましで、まさに「ほめる」ことです。
「上手にできたね」「いい子だね」など、ほめられることでうれしい気持ち、前向きな気持ちにさせます。

また、お金やごほうび(報酬)をあげることも、外発的動機づけになります。
「これができたら、ゲームを買ってあげるよ」
…テンション上がりますよね!

内発的動機付け

一方、「内発的動機付け」とは、挑戦する気持ちや上手くなりたいという向上心、課題そのものの楽しさでチャレンジする気持ちです。

ところが、内発的動機付けで取り組んでいる子どもに、外発的動機付けをすると取り組みをやめてしまう、という研究があります。
「なーんだ、ごほうびがないならやらないよ」
と、思うようになるわけです。

しかし、内発的動機付けに、言葉かけをしてはいけない訳ではありません。
「いいね」「それでいいよ」と、背中を押してあげる言葉かけが有効です。

結果をほめるのではなく、「認める」ことです。

たいせつなのは、「結果」ではなく、「プロセス」をクローズアップすることです。

「そんなところに気をつけたんだね」
「何度も挑戦したからできたんだね」
と、次に生かせる観点に気づくような言葉かけをすることで、内発的動機付けは持続します。

また、質問することも大切です。「うまくできたところは?」
「工夫したことは?」
「難しかったことはなに?」

そして、その答えに純粋に
「へーっ、なるほどー」
と驚くこと、感動する気持ちを表すだけで十分です。

チャレンジそのものが楽しい。
みんなが喜ぶとうれしい。
もっとやってみよう!

結果をほめるのではなく、取り組みそのものを「認める」。
「いいよ、それで!」が、次のチャレンジにつながっていきます。

…これはおとなにも言えることですよね…

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