かかしのある風景 silent vibrancy
2023.11.11 大分滞在の最終日。山間にある湯治場で有名な温泉旅館で目を覚ましました。夜明け前の空は蒼く、窓の下を流れる川の音だけが響きます。外のあまりの寒さにあわてて窓を閉め、どてらを羽織る。
芸術の秋ですからね。今日はテキトーに寄り道しながら各地を回ってアートを堪能しようという企画。そのまま大分空港、そして羽田へ向かうというプランです。まずは昨日から借りていたレンタカーを返却しに別府港へ。
空弁っていうのは聞いたことあるけど、海弁は初耳です。これも一種のアートでしょう。「小野さん」がだれなのかについては、情報ありませんでした。では、出発しましょう。
熊野磨崖仏というのがありまして、岩壁に掘られた巨大な彫刻です（国指定重要文化財）。これは不動明王。
そして隣にもう１体あり、こちらが大日如来。いずれもとにかく巨大で圧巻。ただ、この彫像へたどり着くまでには石段を延々と登り続ける必要があります。
なので、石段の上にはねぎらいの碑も立っている。でも、くだりのほうが大変なんだよな。すでに脚が笑いはじめております。
仏像を観に真木大堂というお寺へやってきました。残念ながら仏像は撮影禁止。
しかし、荘厳でありながらも親しみやすさを忘れない心づかいがあります😁
これは富貴寺の境内に転がっていた作品。なぜここに？ と思ったら、90年代のANAのCMでこのお堂が使われたみたいです。ずいぶん昔だし、こんな扱いだけど、そのわりには保存状態が良好。よい値段が付くと思います。
しばらくいくと、ある看板が目に飛び込んできました。どうやらみんなで「かかし」をつくったとか。作品に目をやると――
わかりません！😁 これはもう完全にアートでしょう。ひだりの宇宙人ぽいのが「まこめ君」という町のキャラクターのようです。
なかには、説明書きが無いものもあり、果たしてこれがかかしなのかどうかの確証が持てません。どことなく、クレヨンしんちゃん的なペーソスを感じます。
かかしアートは一か所に集まっているわけではなく、各地に点在している。車を走らせていると、出向く先々で遭遇します。
川沿いに「魚釣り」と題した看板がでており――
大量のかかしが！😅 かなり大がかりな作品です。
背中側からみると、一瞬まちがえそうなくらい。
そして、かかしアート界では恒例の、アニメキャラクターへのオマージュ。
こわいです😰 これは夜に遭遇できない。
そして最後は、おまわりさんからよい子のみんなへお願い。
警官募集告知できれいに締めてくれました🤪 こんなにストレートなメッセージ性の強いアート作品もありません。
陽がかげってきたので、そろそろ大分空港へ向かいます。
搭乗手続きを済ませ、出発を待ちます。
リトル・グレイ👽も温泉に入るのかね。このポスター、アイキャッチとしては出色の出来です。
飛行機の時間までだいぶあるので、空港内をぶらぶらしてみる。大分空港はアジア初の「水平型宇宙港」だそうで、スタンプラリーもやっているみたい。
JAXA推しがすごい。ワンコーナー設けられています。大分にJAXAの施設がないことは気にしてはいけません😅
え？
どっちが鬼で、どっちが神なのか。事務所へ突入する警察を見ているかのようです。
ご当地みやげとして、プリッツやポッキーの次にはこれが来るかもね。味は想像どおりのプリンな気もするけど。このパッケージもまたひとつのアートでしょう😁
遅れていた登場案内がようやくはじまった。ずっと走り回り、ヘロヘロになった３日間でした。飛行機の上では……まぶたが降りてきそうです😴