揺れながら生きていく
自分はサカナクションの山口一郎さんが大好きで、彼の作る音楽に魅了された一人だ。
サカナクションに出会ったのは、文化庁主催のメディア芸術祭でのことだった。彼らの作る音楽は、音の幻想の世界へと誘ってくれる。そして、並々ならぬ「音」へのこだわり。楽しさと、新しさと、可能性をいつも感じさせてくれている。そして、私たちが使う「言葉」を大切にしている。
アンリアレイジというブランドのプロモーションが好きで、よくチェックしている。2016年のパリコレに、山口氏がサウンドディレクション担当として入ったことも。
このイベントも気にしながら行けずだった。。。悔しい。
活躍の場を広げ、精力的に活動していた山口氏もまた2年前から、自分と同じように心の病気と一人戦っていた。
心の風邪は長引く。そして一人頭の中で葛藤しながら生きる毎日。これほどしんどいとは自分では考えもしなかった。
自分の場合は、仕事のストレス(業務量や責任、理想とのギャップ)がトリガーとなり、今の状態になっている。とても悪いことに、過去の躓きや自分の生い立ちを責め立ててしまう自分も顔を出している。
あんなことしなければよかった、今生きている自分は何も生み出していない、虚無の世界を漂っている。毎日。
そんなこと考えられるのって暇だなと思う。我ながら。でも、この葛藤を苦しみではなくて成長に結びつけたい。
人が生きるにはお金が必要だ。お金は他人を救うこともできる。私が思うのは、自分のセンスで稼ぐことができる人が最強だということ。自己肯定感を持って生きていけるだろう。そういう人間で生きていきたい。そして、そう生きている人に憧れを抱く。山口氏のように。
いっくん(山口一郎氏のニックネーム)は定期的にYouTubeでライブ配信をしてくれている。視聴者のいろんな悩み、話したいことを聞いて、それに対して実際にリプライしてくれる。
休職中の自分にとって、日中は苦しい時間を過ごすことが多い。頭の中がごちゃごちゃして、不安との戦いだからだ。
夜、このライブ配信を聴いて救われた気持ちになる。いろんな人がいろんな悩みを持って生きている。それぞれが頑張って生きている。シンプルにすごい。
自分も、休職前は眠れず早朝に起き、7時には会社に到着していた。満員電車が限界すぎて、眠れないことを逆に利用してやろうと。それも睡眠時間を削る自殺行為だったけれど、致し方なかった。
満員電車でのエネルギー消耗は半端ない。東京で働いている、通勤している人たちは本当にすごいと思う。頑張っている。
サカナクションはいっくんの復活とともに、現在全国ライブツアー中だ。いきたかったな。次回はきっといけるように、自分も完全復活目指し、ゆらり揺れながら生きていこう。
この世からいなくなる時に、必ず後悔はすると思う。でも、その後悔の数をミニマムにできるようにしたい。
欲はないけれど、知的好奇心は満たしたい。
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