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才女をからかった男の末路
才女をからかった男の末路
小式部内侍は、母譲りの美貌だったそうです。
また、和歌の才能もあったそうです。
ところが、良くない噂が流れました。
「小式部内侍の歌は、母親の
和泉式部が代作している」
そんな折、歌会が催されることになり、小式部内侍も出席することになりました。
歌会の日が近づいたある日、
歌会に出席予定で歌人として名高い、
権中納言定頼(ふじわらさだより)が
「お母様からの(代作の)歌は届きましたか?」
と、小式部内侍をからかったのだそうです。
当時、母親の和泉式部は、丹後国に住んでいました。
その丹後国から、手紙は来たか? と権中納言定頼にからかわれたのです。
カチン!
と、来た小式部内侍が権中納言定頼に向かって即興で詠んだ歌がこの歌です。
大江山
いく野の道の
遠ければ
まだふみも見ず
天の橋立
母、和泉式部からの文(ふみ)は、まだ来ないし
天の橋立にも足を踏み入れたことがありません、というわけです。
従って私は、母の代作などではなく、自分で歌を詠んでいるのですよ。
と、キッパリと言い放ったわけですね。
この歌を突きつけられた権中納言定頼は、歌を返すことも出来ず、
大恥をかいて逃げ帰ったそうです。
このエピソードは、
【《古今著聞集】
の【大江山】という説話です。
60 小式部内侍
64 権中納言定頼(
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藤原定頼登場!
余りのチャラ男ぶりに笑いが止まりません!
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【小式部内侍の作品】