『ながらへば』とは?
『ながらへば』とは?
この表現は、百人一首で3回登場します。
☆文法解説
ハ行下二段活用
「長らふ」の未然形
「長らへ」+接続助詞「ば」
発音は、それぞれ
・ながろお
・ながらえ
☆意味
長生きしたら
百人一首での『ながらへば』の心情は、どういうものでしょう?
・長生きしたっていいことない、という自暴自棄
・長生きできるだろうか? どうせいいことないさ、という諦め
のような感じかも知れませんね。
068 三条院:心にも あらでうき世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな
084 藤原清輔朝臣:ながらへば またこの頃や しのばれむ 憂しと見し世ぞ 今は恋しき
089 式子内親王:玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする
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