格助詞「つ」/古典の助詞
格助詞「つ」/古典の助詞
「つ」は、古い格助詞です。
コトバンクから引用 ───
名詞、形容詞の語幹に付く。
連体修飾語であることを示し、所有・所属などの意を表す。
上代に用いられ、中古以後も「まつげ」「ときつかぜ」など複合語に残る。
格助詞「の」に比べて用法が限られており、場所・位置に関する語に付くことが多く、時・性質などに関する語にも付く。
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百人一首では、2回使われています。
12番:僧正遍昭
076 法性寺入道前関白太政大臣
百人一首ではありませんが、
百人一首29凡河内躬恒は
古今和歌集に、
住の江の 松を秋風
ふくからに
声うちそふる
おきつしら浪
を残しています。
土佐日記にも使われています。
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