![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/138347848/rectangle_large_type_2_f3f1b9254a135890f00da4c3fe884233.jpeg?width=1200)
従二位家隆が百人一首に残した作品は?
従二位家隆が百人一首に残した作品は、、、
─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆本歌取り
☆「ならの小川」とは?
☆「みそぎ」とは?
☆文法解説
☆鑑賞
☆出典
★関連動画
───────────
☆作品
♪ 風そよぐ
ならの小川の
夕暮れは
みそぎぞ夏の
しるしなりける
です。
読みは、
♪ かぜそよぐ
ならのおがわの
ゆうぐれは
みそぎぞなつの
しるしなりける
となります。
この歌は、入内の儀式の屏風に添えられた歌です。
☆意味
風そよぐ (風そよぐ)
ならの小川の (楢の小川の)
夕暮れは (夕暮れは)
みそぎぞ夏の
(みそぎの行事だけが夏の)
しるしなりける
(証拠なのだよ)
☆本歌取り
次の二首の本歌取りです。
・みそぎする
ならの小川の
川風に
祈りぞわたる
下に絶えじと
(古今和歌六砧:八代女王/やしろのおおきみ)
・夏山の
ならの葉そよぐ
ゆふぐれは
今年も秋の
心地こそすれ
(後拾遺集:源頼綱)
☆「ならの小川」とは?
2句「ならの小川」は、奈良ではなく、京都の上賀茂神社の境内を流れる御手洗川(みたらしがわです。
楢(なら)の木が植えられているので「楢の小川」と呼ぶという説があります。
楢の木の写真
(北海道石狩市浜益の千本ナラ)
![](https://assets.st-note.com/img/1713951411788-4WZA2smMjz.jpg?width=1200)
☆「みそぎ」とは?
4句「みそぎ」は、
毎年旧暦の6月30日に六月祓(みなづきばらえ)=夏越の祓(なごしのはらえ)と言って、その年の1月から6月までの罪や穢れを祓い落とす行事が行われました。
12月30日の晦日祓(みそかばらえ)とも対になる大きな行事です。
旧暦の6月30日は、現在の暦では8月上旬にあたります。
詳しくは、
☆文法解説
4句「ぞ」・5句「ける」は、
《係りむすび》
詳しくは、
5句「しるし」は、「証拠」の意味
★関連動画
Please return to . . .
────────────
【従二位家隆】