古典文法解説/打消の助動詞「ず」
古典文法解説/打消の助動詞「ず」
☆用法・活用
《動詞の未然形
+
打ち消しの助動詞》
という用法。
・活用
「ず・ず・ず・ぬ・ね・○」
・補助活用(下に助動詞が続く)
「ざら・ざり・○・ざる・ざれ・ざれ」
☆「ぬ」の見分け方①
・動詞の未然形+「ぬ」
→ 打ち消しの助動詞
・動詞の連用形+「ぬ」
→ 完了の助動詞
例)
・聞かず(百人一首17)
「聞く」の未然形だから
打ち消し
「聞かない」
☆「ぬ」の見分け方②
動詞「見ゆ」は、
未然形も連用形も「見え」。
つまり、①の方法では
見分けられない。
打ち消しの助動詞「ず」の
連体形は、「ぬ」
完了の助動詞「ぬ」の
終止形は、「ぬ」
「ぬ」の活用形で見分ける。
※ 間違いが
ありましたら、
ご指摘ください
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☆百人一首での用例
17 在原業平朝臣
24 菅家
32 春道列樹
35 紀貫之
37 文屋朝康
38 右近
41 壬生忠見
4句:人知れずこそ
43 権中納言敦忠
5句:思はざりけり
(補助活用)
44 中納言朝忠
5句:恨みざらまし
(補助活用)
46 曾禰好忠
50 藤原義孝
56 和泉式部
57 紫式部
60 小式部内侍
73 前中納言匡房
74 源俊頼朝臣
80 待賢門院堀河
87 寂蓮法師
90 殷富門院大輔
92 二条院讃岐
97 権中納言定家
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