中納言朝忠が百人一首に残した作品は?
中納言朝忠が百人一首に残した作品は、、、
─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆文法解説
☆鑑賞
☆出典
★関連動画
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☆作品
♪ 逢ふことの
絶えてしなくは
なかなかに
人をも身をも
恨みざらまし
です。
読みは、
♪ おおことの
たえてしなくは
なかなかに
ひとをもみをも
うらみざらまし
となります。
太字一カ所が変わります。
天徳内裏歌合
で詠んだ歌です。
☆意味
逢ふことの
(あなたと会って
愛し合うことが)
絶えてしなくは
(一度も
なかったのならば)
なかなかに (却って)
人をも身をも
(あなたの不実さも
私の辛さも)
恨みざらまし
(こんなに恨むことは
無かったでしょう)
☆文法
2句の末尾の「なくは」と5句の末尾の「まし」が連携しています。
「~なくは ~まし」で、「~なければ、~だろうに」という意味になります。
5句:打ち消しの助動詞
5句:反実仮想の助動詞「まし」
☆鑑賞
この歌は、43番権中納言敦忠(ごんちゅうなごんあつただ)の歌に似ています。
中納言朝忠は愛し合っていた女性から突然の別れを告げられました。
その時の気持ちを詠んだ歌です。
「あなたと会って愛し合うことが、一度もなかったのならば、
却ってあなたの不実さも私の辛さもこんなに恨むことは無かったでしょう。
会ってしまったばっかりに、この苦しみにはとても耐えられません」
☆出典
『拾遺集』恋一・678
★関連動画
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