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権中納言定頼が百人一首に残した作品は?

権中納言定頼ごんちゅうなごんさだよりが百人一首に残した作品は、、、

─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆歌枕
☆体言止め
☆文法解説
☆鑑賞
☆出典
★関連動画
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☆作品

♪ 朝ぼらけ
  宇治の川霧
  たえだえに
  あらはれわたる
  瀬々の網代木

です。

読みは、

♪ あさぼらけ
  うじのかわぎり
  たえだえに
  あられわたる
  せぜのあじろぎ

となります。

太字一カ所が変わります。

網代木あじろぎ」とは、網の代わりに竹や木をあんで魚を捕るしかけのことです。

権中納言定頼が冬の朝、
宇治川のほとりを歩いていて詠んだ歌です。

☆意味

朝ぼらけ
   (夜がほんのり
      明け始める頃)
宇治の川霧
   (宇治川の川面の霧が)
たえだえに
    (途切れ途切れに
       晴れていく)
あらはれわたる
  (あちこちに現れてくる)
瀬々の網代木
     (浅瀬の網代木だ)

☆歌枕


2句:宇治


☆体言止め

5句:瀬々の網代木せぜのあじろぎ

☆文法解説

3句:「絶え絶えに」
   形容動詞
  「絶え絶えなり」


☆鑑賞

宇治川の冬の早朝の情景を詠んだ歌です。

権中納言定頼は、小式部内侍をからかうような軽薄な面もありますが、
作品は素晴らしいですね!


☆出典

『千載集』冬・419

★関連動画

https://youtu.be/IAnsYQXzj9o


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【権中納言定頼】


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