国立民族学博物館「交感する神と人ーヒンドゥー神像の世界」展レヴュー
先日の10月21日(土)に国立民族学博物館で開催されている「交感する神と人ーヒンドゥー神像の世界」展を訪れた。2010年代に人間文化研究機構が行ってきた「現代インド地域研究」とその後継である「南アジア地域研究」の成果展としての意味合いがある同展は、これまでに民博によって収集されてきた膨大な数の作例が展示されている一方で、キュレーションに関しては文化人類学的な視点から行われていると言える。本稿では、展示構成や解説パネル、作品キャプションにおける課題を発見し、今後のインド美術の展