東アジアの人々は自分の要求を抑えるのか:世界との対話における文化の違い
これは京都人について語るときによく出てくる話だ。京都では家に来た客にそろそろ帰ってほしいと思ったとき、お茶漬けを勧めるのだという。実際にそのように言う京都人がいるのかどうかはわからないが、本当の意図を直接的に言わずに全く別の表現をするということは、日本人の多くの対話の中に見られると思う。このような対話の方式は、話し手の意図を聞き手が理解してくれるだろうという期待の心理があるからこそ成り立つのだろう。つまり、ひとつの空間の中で共有される空気、すなわち文化的規範が存在しているのだ