9月不登校 父親カフェの報告
9月父親カフェの概要とアンケート結果
日時:2024年9月14日(土)15時~17時
場所:フリースクールみなも
参加者数:7名
スタッフ:2名
1.今日の目的は果たせましたか?
2.今日参加したことは、今後のあなたにとって役立つと思いますか?
今回のアンケート結果は、「そう思う」が多めの結果です。ちょっとわかりにくいフレーズをファシリテーターが使用したかもしれません。反省点です。あとで用語解説を入れておきます。興味のある方はご覧ください。
3.今日の親カフェで印象に残る言葉やフレーズを一つ上げるとすれば何ですか?
●自分が外れ値?
●外れ値
●枠
●金銭的な問題
●「スタンダード」ではない(外れ値)ことの再認識
●枠を知ることの良い面・悪い面、生き方の戦略、外れ値
4.その他ご意見
●いろいろな考え方や意見にふれて、自分を振り返る機会になりました。
●子どもが何を考えているのかを親が知るのは難しいのだということを再認識しました。
コラム:「外れ値」
今回の父親カフェでは、アンケート結果3の印象に残る言葉に出てきたように、「外れ値」という言葉が出てきました。
「外れ値」という言葉は、統計用語です。
「外れ値」という言葉を使う際には、「母集団」という集団をイメージすることになります。
会話に出てくる「普通はこういう場合はおじぎをするものだ」という時に使う「普通」は、日本人という母集団を想定しています。そして「普通」に含まれている言葉は、「平均的な」「標準的な」という意味合いも含まれています。
この時に、統計学では正規分布のイメージが出てきます。
「普通はおじぎをするものだ」の普通に含まれる「平均的」「標準的」は、上のグラフで言うと、平均値を示し、真ん中の一番盛り上がっているところを意味します。
この一番盛り上がっているところが、人口が多いボリュームゾーンでもあると言えます。
不登校は・・・
不登校は外れ値ではあると思います。
R4年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査の結果(児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査:文部科学省 (mext.go.jp))によると、小学生の不登校割合は1.7%。中学生の不登校割合は6.0%です。小中学校在籍生を母集団とすると、正規分布の端っこになります。それにしても、中学生の6%は結構な数になってきましたね。
外れ値は、単に平均値から離れて少数人数のところにいますよ、と言っているにすぎません。「良い」「悪い」の価値や判断はそこには含まれていません。
外れ値にいると、「みんなと一緒」といいにくいですし、仲間がみつかりにくいつらさがあります。「みんなと一緒」でありたいと願う人は外れ値にいることが「つらい」と感じるかもしれません。
ですが、ある意味「みんなと一緒ではない」「唯一無二の今」を生きているということでもあります。
ファシリテーター雑感
私は「みんなと一緒」であることの苦しさをどちらかというと感じてきた方なので、「みんなと一緒」じゃなくていいよ、という世界にいると、ほっとするところがあります。
「外れ値」であることを、前向きにとらえられたら親子共に楽になるのではないかなというと、楽観的でしょうか。
書けば書くほど、わかりにくい内容になってしまったように思います。
思いのまま書き散らしてしまいました。わかりにくい用語を親カフェで使うことも反省しつつ、もう少し解説を入れながら進めていけたらと思っています。
次回もみなさまにお付き合いいただけたらうれしいです。
父親カフェは、奇数月の第2土曜日に開催しています。次回は11月ですね。
みなさんとの時間を楽しみにしています☆