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嵐の後の虹


1.はじめに:恥ずかしい近況話

 こんにちは。
ものがたり喫茶の店主のジョンミンです。
忙しさを言い訳に、4カ月ほど記事を書いていませんでした。
その間は、いけない恋をしてしまい、叶わぬ愛に悲しみを感じ、酒に溺れて、パチンコでお金を使い切りました。
とても恥の多い生涯を送りました。
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といったことは嘘です。弱い心で語るハッタリ、ブラフ、虚勢です。
とても素敵な人々との「関係性」の中で充実した日々を過ごしていました。(「関係性」という言葉については、また近日中に記事を書きます。)

忙しい中で改め、カフェをすることの大変さが実感できました。
カウンターに立つものとしての「思想」や「哲学」
飲み物、コーヒーに関する知識として「世界史」
自分の感性や店をPRするためのコンテンツ創りとして「ライティング」や「撮影スキル」など
お店を運営するための「経営」


どれも今は薄っぺらい、アマチュア性の高いレベルです。いつも自分自身の力不足は肌で感じます。
ですので、2020年はコロナの影響もあり、海外に行けない中、個人的に勉強、経験、勉強といったインプットをし、続けました。

その中で最もビックだったことはコロナ禍の中で立ち上げた【Free Coffee Project #コーヒーより愛を込めてをベースに目の中に入れても痛くない
(お父さん気分?)かわいいスタッフ二人と一緒に挑戦したことです。
お手紙と珈琲を送った「Free Coffee Project #コーヒーより愛を込めてについてはこちらの記事から詳細を確認できますので、興味のある方はぜひ!

またビジネスコンテストに関する詳細はこちらから確認ください。

6月から始まったビジネスコンテストがこちら、学校法人立命館とSony Startup Acceleration Programが主催する「総長ピッチチャレンジ2020」


このビジネスコンテストは
・ビジネスの基礎を身につける「インプット」
・Sonyのコーチングを通して、ビジネスアイデアを事業化可能なレベルまで磨く「ブラッシュアップ」
・ビジネスプランを総長にピッチする「ファイナル」
があり、一つ一つ審査を通して、次の段階に進み、先日、12月19日土曜日
ファイナリストとして、ピッチをしてきました。
結果は...
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次につながるバネになりました!

当日のピッチ動画
1:29:03 No.7|ものがたり喫茶の発表

2.結果と悔しさ:いつか挫折があってよかったと言ってやる。

 明るく次につながるバネであったと書くには、正直にめちゃむちゃくちゃ悔しいです。(珍しく変な日本語を使いましたが)悔しさの理由としては、自分たちの努力不足によった後悔ではなく、自分らの感性や美学と審査委員たちの価値基準のズレがあったこと。
 これは「悔しい」というよりは「仕方がない」という言葉で割り切った方が良いかもしれないと考えたのですが、割り切れないほどやっぱり悔しいですね。
 
 ピッチ動画をご覧になられるとわかると思いますが、自分らのピッチはビジネスコンテスト向けというよりは、もしかしたらTEDのトークに似ているような雰囲気だったのではないかと思われます。このピッチの雰囲気から、わかる通り我々がビジネスコンテストで伝えたかった価値は間違いなく、現在のビジネス界においては、理解してくれる方が少ないかもしれない、そもそも審査委員との価値基準が異なることを実感しました。

 個人的に価値には二種類があると考えています。
一つ目は具体的で、明確な「手段的価値」
二つ目は抽象的で、フワッとしている「本質的価値」
 どの価値が優位に立っているというよりは、どっちの側面からも考える必要があるという風に捉えて頂けたら幸いですが、これらの違いが明らかにわかる一例をあげますと...

 手段的価値は何か目的を達成できると手段であることが明らかな時に価値が生まれる。例えば、コーヒーにおける手段的価値は、カフェイン成分が眠気覚ましになり、落ち着くために役立つ、といったところでしょう。 
 一方で本質的価値は、それ自体に価値があること。
コーヒーで例えると、
ゆっくりと落ち着いて暮らすことが人々の幸せにつながるために、その意味でスローに過ぎる時間、そして幸せ自体が本質的な価値であり、コーヒーはあくまで、それらの価値につながる手段でしかないと考えることができます。

 我々が具体性が求められるビジネスコンテストにおいて、あえて抽象的な課題を掲げてまで伝えたかったことは、人々の間の「関係性」という抽象的で目に見えない課題を考え直す必要性があり、そのために、その手段として、今回のピッチにむけた商品開発が進められてきたということ。 

現代の人々の関係性に関する風刺画

 目で見える価値しか感じられない社会の現状に対して、目には見えない本質的な価値を感じられる想像力が必要であるということでありました。

3. これからの可能性の話:最大のピッチ後は最大のチャンスが来る。

ピッチ後チームメンバーと京都で撮った写真(右:天喜、中央:レイナ)

ピッチ当日、打ち合わせの様子

 最大のピッチであったと言い切ると少し自惚れも入るのですが、間違いなく自分らで現在のレベルでできる最大の力を発揮し、それなりに大きい舞台で熱く語ったという事実は変わらないので、最大のピッチだったと思うことにします。

 そして、上でも述べたように、ピッチで得た経験はバネとなり、自分らの心を「ワクワク」させています。(うちのスタッフ、一人が良く使うワクワクという表現、まさか自分も使うようになるとは。(笑))大きな舞台に立ってことから、大学生の感覚から一気に抜け出し、今の仲間と一緒に働きたい!10年後も働きたいから、仕事を創る側の人になりたいといった、意識が強くなり始めました。来年が楽しみです。

 「仕事を創りたい」という気持ちは、スタッフのみんなについて知りたいという気分につながりました。半年間、一つの目標に向かったと取り組みを通して中には、2年程関わったスタッフもいるのですが、一周回って何も彼女らについて「知っていない」だから「知りたい」という気分が強くなりました。 


正直に誰かを「知らない」ことは、私にとって怖いことです。

 人々との関係性において、なにか仲良くしていたいとか、わかり合いたいとか、一緒にいたい、そういった単純なことではないです、
 「知ること」で安心できるから、知らないということは、人にとってあまりにも怖いことだから、知って安らぎを得ていたいんです。完全に理解したいというのは非常に独善的な考え方なのは承知の上です。

 だから、「完全に理解している」という自己満足に陥って、今まで彼女らについて知っていたふりをしていました。でも今やもしも、この醜い自己満足を許容でき、完全に理解しようとする傲慢な態度を許容してくれるのであれば、本物の関係性を創りたいんです。


そして、本物の関係性の基に、社会を創りたいんです。
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似合わなく、熱い文章を書いてしまったのですが、最後にスタッフ一人にピッチの後、かけられた言葉を書こうと思います。この言葉に救われました。


 君は社会不適合者ではなく、社会の創造者だよ。

 もしも、社会という巨大な集合体を、私なんかが創ってもよいなら、これ以上、社会に適合しようとする努力はやめます。
 コロナの中、自由じゃなかったことも多い大変な2020年でしたが、いろいろとやり切ることができました。2020年も良いお年だったということで、少し早めの振り返りをし、NOTEを締めます。

みなさん、良いお年を_(._.)_

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