燃え尽きて 詩

人生において まだかなりの余地がある
そこの空白に 黄色い蜜が 流れている
忘却の河に 魂を落としていって
夢を 頭上に 煙のようにまいていた
もしくは
わたしは何者にも求められなかった
そうだ
永遠は わたしの内部に渾然としている
そして おそらくは
虱を潰すように
優しい手つきで 兄を思っている
わたしは一人 二人 三人 と増えていくように
同胞がいる
または
知的チャンスに恵まれた
詩人が いきなり学芸の道に入り込み
迷う 暗い森の中

そこでは一切が平等であり
地球を支える 人間の我欲は
燃え尽きて 消えてしまう

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