高校生の読書紹介4「フーガはユーガ」
こんにちは!
さとうです!
今回紹介するのは…
伊坂幸太郎先生の「フーガはユーガ」です!
初めて「フーガはユーガ」を知った時、不思議なタイトルだなと印象に残ったのを覚えています。
あらすじは以下。
父親に暴力を振るわれる「僕」を見ている「僕」。
変わってあげなくては-そう願った途端、「僕」は暴力を受けているほうの「僕」に入れ替わっていました。
2人の「僕」、それは、フーガとユーガ。風我と優我は双子なのです。
彼らは、誕生日のみ2時間ごとに入れ替わるという能力を授かりました。
その力で、彼ら2人は「悪」を成敗するヒーローになります。
彼らは2人で最悪な家庭環境を生き抜いたこと、また彼らと彼らの体質をめぐった出来事や人との関わりを-つまりは2人の半生を「高杉」という男に語ります。
しかし、語り終えた時-。
何かが起こります。
この小説の特徴として、作中で描かれる「悪」は根っからの「悪」であるということが挙げられます。
暴力を振るう父親、見て見ぬふりの母親、そしてとある事件を起こした犯人や残忍なショーをする男など、「彼らは本当に人間なのか?」と不思議に思うほど、同情の余地もないのです。
そんな「悪」の家庭環境で一心同体となって生き抜くことが出来たからこそ、彼ら2人は人々の、読者のヒーローとなれたのでしょう。
苦しくて、切なくて、そんな中でも希望を見いだせるような感動の1作をぜひ、読んでみてはいかがでしょうか☺️
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