はじめに
今日は学校の先生向けのGPTsを紹介していきます。ただ今回は実際に使用した使用例も追加して、個別の支援計画を作成するまでをやってみようかと思います。
紹介するGPTsたち
今回紹介するGPTsは前回紹介したものも含みます。「個別の支援計画」を作成するのを助けてくれるGPTs達です。
「個別の支援計画つくーる」たちです。ではどのように使っていくのかを紹介していきます。
「1号 アセスメントを使ってみる」
まず、1号を使ってみようと思います。1号の主な役割は、学級の中にいる支援が必要な子の「得意とすること(強み)」と「苦手とするところ(弱み)」を把握することです。
近頃合理的配慮といって、漢字が苦手だからやらせないとか計算が遅いから簡単な九九を6年生でやるとかという謎の配慮が増えてしまっています。私は非常に残念に思います。なぜなら、その配慮の影響で伸びるはずの力が伸びずにそのままになってしまっている可能性が高いからです。このGPTsはそんなことを防ぐために作りだされています。では早速使ってみましょう。
1号 レーダーチャートを作成する。
1号は28個の質問を利用して児童の特性がわかるレーダーチャートを作成してくれます。では試しにダミーデータをもとにしてレーダーチャートを作ってみます。で、つくってもらったのはこちらです。
このように、レーダーチャートを作成してくれます。このGPTsのさらにいいところは、分析も行ってくれるところです。では依頼してみましょう。するとこのようにかえってきました。
今回はダミーデータなためこれ以上は聞けませんが、ASD、ADHDなどの情報を与えるとそれも考慮した。接し方のアドバイスを出力してくれます。
「2号 知能テスト分析」を使ってみる。
次は2号知能テスト分析を利用してみたいと思います。このGPTsは、WISC-Ⅳなどの知能テストの結果を分析しアドバイスを行ってくれます。では、さっそく使ってみましょう。
今までなんとなく保管していたデータが利用できることはとても有益であると思います。これもダミーデータのため途中で止まってますが、発達障害についての情報などと合わせると具体的な指導の仕方やかかわり方を教えてくれます。もちろん説明がわかりにくければ、「もっと簡単にして」でわかりやすくしてくれます。
「3号 自立活動のための目標設定」を使ってみた。
最後に紹介するのは、自立活動のための目標を作成してくれるGPTsです。簡単に言うと、「流れ図を対話形式で作成してくれるGPTs」だと思って下さい。では実際に使ってみましょう。
このGPTschatボット風に質問をしてきてくれるのでそれに回答していきます。今回のダミーデータは以下のようになります。
上のように6つの区分についてそれぞれ質問をしてきてくれます。今回は割愛しますが、細かく入力すると次の出力がよくなるので有効利用してください。
続いては、6区分の中の細かな内容27項目についてみていきます。今回はコミュニケーションの部分に次のように回答しています。
とこのような形で入力できるようになっています。これは、エクセルファイルの流れ図だといちいち色を付けて、丸を付けてとやっている箇所なので省略できることはとても良いことだと思います。では次に進みます。今度は目標の設定です。
ちょっと首をかしげたくなる部分もありますが、まあダミーデータなのでご理解ください。
と、このように目標を出力してくれます。これはダミーデータなのでこの後の「手立て」の部分は表示されませんでしたが、かなり有効であると感じています。このGPTsは少しずつ改良しながら進化させていきます。
最後に
本日はここまでとさせていただきます。今回感じたことは、AIを取り入れるべきなのは学校の「時間をかけてコツコツやらなければいけない」場面ではないかと感じました。もちろん一つ一つ丁寧に行えば良いのですが、30人に対してこれをやっていくと考えると時間は足りません。
しかし、AIを利用すれば対話形式で進められるので、より効率的に進むと思います。この考え方が広まり、AIが教育に取り入れられるようになれば良いのですが、まだ時間がかかりそうです。本日はこれで失礼いたします。ありがとうございました。