はじめに
今日のブログのテーマはChatGPTの機能を使用して学習の定着度をはかるテストを作成してもらおうと思います。
実はこれは、一番最初にひらめいたことだったのですが、長い間お蔵入りしていました。それがなぜかということと、その解決策を紹介したいと思います。
早速ChatGPTにお願いしてみよう。
では、さっそく作ってもらいます。今回は、中学校1年生を対象とした内容で作成してみようと思います。教科は社会科の歴史です。
いつも通りのやり方でChatGPTにお願いしてみる。
するとこのように出力がされました。
ここまでは問題がないように感じます。しかしここからです。では、解答を作成してもらいます。
いまいちな問題が出力される。
このように問題を作らせてみると、どうもしっくりこないような問題を出力してきます。私が一番最初に試して、使えないと判断したのこれが理由です。
今考えると原因として、縄文時代という枠組みが広すぎるため、そもそもどこまでの問題をつくればいいのかがわかっていない。ということが考えられます。
そのため、ChatGPTに出題する範囲をしっかりとわかってもらう必要があると思います。そこで次のような工夫を考えてみました。
ちゃんと問題を作ってもらうためにできる工夫
参照する範囲を決める(教科書のプロンプト化)
範囲が広すぎるとうまく出力がされませんそこで、教科書の出題範囲のページを利用してプロンプトを作成し、問題を出力してもらいます。(今回教科書のデータは使用せず見本として作成したデータを使います。)
先に話しておきますが、教科書を使った場合の方がいい問題ができます。
次にこれをもとに問題を作成してもらいます。追加するプロンプトは以下のようになります。
では試してみましょう。出力された問題です。
最後に
このように教科書をプロンプトとして使用することで、わかりやすい問題が出力されました。また、生徒たちも教科書を見ながらとけるので、知識を定着するための問題としてはとっても有効です。ぜひ日々の授業に役立ててみてください。
※おまけ 教科書を打つのが面倒な人に向けて
実は教科書のデータを入力するときに、写真から文字を読み取らせる方法があります。最後にそれを紹介します。
①使用するもの
この時使うのは、スマートフォン、それとOCR(光学文字認識)のアプリを使用します。今回は無料で使えて高性能なGoogle Keepを使います。
②やり方
1、教科書のページを写真撮影します。この時文字がなるべく鮮明に映るようにしてください。
2、Google Keepを使って画像をメモに張り付けます。
赤色の部分に画像をドラッグしていくとと読み込んでくれます。
③最後に読み込めた画像をクリックすると「︙」に「画像のテキストを抽出」という項目があるのでそこをクリックする。
すると、画像からテキストを抽出してくれるのであっという間に文章を取り込むことができます。
これはいろいろ試して私が一番楽だった方法です。
今後OCRの機能がChatGPTに搭載されれば、こんな手間がいらなくなるかと思います。が、しばらくはかかりそうなので、この方法を試してみてください。
皆さんの日々の教育活動に役立てば幸いです。