日本銀行
大学生の頃ですから、今から40年以上も前の話です。
祖母と暮らしていて、大学に通っていた頃、夜に祖母が一冊の手帳のような古めかしい物を持ってきました。
祖母は
「これ、今でも取り出す事出来るかしら⁉︎」と差し出す物を見ると、通帳でした。
「日本銀行の通帳なの」
見てみると、確かに
“日本銀行”と書いてあります。手書きの通帳で、いつのものか良くわかりませんでした。
しかし、“日本銀行”って、お金を預かったりしていたかしら、、、❓
と、不思議な物を前に考えてしまいました。
ネットなどない時代です。
とりあえず、大分にある、“日本銀行”の支所に行ってみる事にしました。
敷居の高そうな建物に入り、そこに居た行員の方に通帳の事を聞いてみました。
すると、行員の方からバカにした言葉が出てきて、
「あなたは、“日本銀行”って、知らないのですか?
日本のお金を製造している所です!
銀行と言っても、普通の銀行のようなお金を預かったりする所ではありません!
通帳などあるわけがないです!」と強く言われ、困ったので、通帳を提出すると、それを見た行員は、見るみる顔色が悪くなって上司を連れてきました。
通帳を見て、上司の方は、
「これはとても古い物ですね。
今は、“日本銀行”では、扱っていません。
銀行業務は今では「第一勧業銀行」がしているので、そちらに問い合わせてください。」
と丁寧な説明を受けました。
その後、「第一勧業銀行」(今の「みずほ銀行」です)に訪れて、通帳を見せたのですが、古すぎて、無効になっていました。
通帳の中には、¥200くらいしか入って無かったので、増えているなら良いなと思っていたのですが、恥ずかしくもあり、そのまま帰りました。
歴史的通帳だったので取っておくと良かったのでしようが、
その時は祖母と大笑いをして、処分してしまいました。
そういえば、「宝くじ」の高額当選業務は「みずほ銀行」が行っていますが、何か関係があるのかもしれませんね。
今は、10年程通帳を眠らせていると、使われなくなる事があるそうです。
用心しましょう❗️