TOEICスコア500の私が外資系企業で働くに至るまで【4】

こんばんは、3月に入り日中は暖かい日も増えてきましたがいかがお過ごしでしょうか?
私は重度の花粉症持ちでだいぶ辛い日々を送っております。。

さて、本日は「TOEICスコア500の私が外資系企業で働くに至るまで【4】」について書かせて頂きます。
今回で最終となります。

前回の【3】で見事(?) 外資系企業への転職に成功しました。
しかし、これはゴールではなくスタート、そして本当の苦労はここから始まりました。

私が転職をした外資系企業は米国系企業の日本法人でした。
幸い(?)日本法人の社内には外国人はおらず、日々の社内コミュニケーションは基本的に日本語でした。
上司がいきなり外国人と言う事もなく、そのあたりはとても安心した覚えがあります。
ただ、社内のメールや書類関係は基本英語。
出社初日に「勢木さんの情報をこちらに書いて下さい」と言われ渡された紙に「Adress」と言う欄があり「住所」ではなく「メールアドレス」を書いてしまったのは良い思い出です。笑
初日と言う事でチームメンバーや関係部署へ挨拶回りをしたのですが、見る人見る人が「外資系企業社員の輝き」を放っているように見えました。
今思えばそんな事はなかったのですが。笑
また、2日目には何とシンガポールから来日していたマーケティングのVice PresidentとSr Manager、営業のManaging Directorと同行をする機会がありました。
聞き覚えのない役職などもあり「これが外資か~」と、とにかく何もかもが新鮮に見えましたが、若干ビビっている部分もありました。

私は日本の地域営業担当として入社しました。
お客様は基本日本人のため、英語はほぼ不要。
社内で使う英語の量・頻度もたかが知れているので、少しずつ英語の存在を忘れかけ始めていました・・・。
しかし、入社から半年程経ち「営業研修」の案内がきました。
私と同時期に入社した世界中の営業マンが一カ所に集まり営業の研修を受けるわけです・・・英語で!
私の時はシンガポールで10日間の日程で営業研修が行われました。
私の中では営業研修兼「英語研修」でした。

参加者はアジア各国、オーストラリア、米国、カナダからで約20人程。
日本人は私1人だけ。
初日は自己紹介から始まったわけですが・・・例によって英語が聞き取れず皆さんが何を言っているかがほとんど分からない。
研修二週間前から英語CDを聞きまくったのでは、焼け石に水。
そして自己紹介が終わると早速営業研修に入り、講義やらディスカッションやらプレゼンテーションやらがあるわけですが、勿論まともに参加できるわけもありません。
「じゃあ、このパートはSeki-sanが話してね!」と言われても何を話せばよいのか、全く分からない・・・。
もうとにかくその場から逃げ出したい状況。
本当にどうしよう・・・いっそこの場でぶっ倒れたフリをするか。。。できるわけがない!笑
そこで隣にいたシンガポール人に「I don't speak English! Please help!」と、とてつもない形相で助けを求めました。笑
幸い、そのシンガポール人が事細かくカンペを作ってくれまして、グループで行うプレゼンテーションは事なきを得ました。

その後、日が経つにつれて私が英語ができない事も皆さんに知れ渡っていき、皆さんが色々とサポートをしてくれるようになっていました。笑
恥ずかしい話ではありますが、本当に感謝でした。
最初は「英語が話せない」なんて事が分かったら、参加メンバーに馬鹿にされるのではないかと思っていました。
また、これは本当に未熟であった私の超偏見・先入観なのですが、正直私は中国人や韓国人に特に馬鹿にされたりするのではないかと思っていました。
テレビ等で見る反日映像が原因です。
しかし実際にはそんな事はなく、彼等はとても優しく協力的で私が想像していた中国人像・韓国人像とは異なりました。
外資系企業で働いてみて思うのが、自分が想像していた国民性のようなものが実際とは結構異なると言う事。
これは良くも悪くもと言うところはありますが。
ただ、変な偏見・先入観を捨てる事ができたので、外資系企業で働いて色々な国の人と接する事が出来たのは良かったですね。

そして、最終日。
相変わらず英語はほとんど分かりませんでしたが、開き直って片言の英語で積極的にコミュニケーションを取り、皆さんからのサポートも得て、最終の試験にも合格できました。
日本語を全く聞かなかった10日間は全く初めてでとても大変でしたが、この研修への参加が私の意識を変えました。
「これは英語の勉強やらないとダメだ!」

帰国後、熱が冷めないうちに英語の勉強を開始。
具体的に何をやったのか等はまた別の記事でご紹介しますが、社内のリソースも使いまくりました。
例えば、研修で知り合った彼等にたまに電話をしてコミュニケーションを取ってみたり、普段ならすぐに捨ててしまう社内メール(英語)をじっくり読み込んでみたり、会社からの補助を使って英会話教室に行ってみたり。

初回の研修後も定期的に英語での研修があったり、昇格・昇進試験でも英語での質疑応答やプレゼンテーションが求められました。
そしてポジションが上に上がっていくと、外国人顧客や外国人上司とのコミュニケーションも増えてきました。
やはり事あるごとに苦労しましたし、恥ずかしい経験や悔しい思いをした事も沢山ありました。
ただ、上記のような経験を経て、半ば強制的に英語の環境に飛び込む事によって、仕事をしながら英語を身につけている感じです。

現在、外資系企業3社目、英語力は1社目入社当初とは比べ物にならないくらい上がりました。
英語力が上がっただけではなく、視野も広がったと思いますし、よい意味で考え方ややり方も変わったと思います。
TOEICスコア500から外資系企業を目指し、そこから挫折を経験しながら努力をしてきました。
本当に苦しい時期も多々ありましたが、過程も含めて外資系企業へ転職して良かったと感じています。


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