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5年目の夫婦にこそ必要な ”どうでもいい会話”のチカラ
こんにちは!
こないだ、ふと思ったことがありました。
朝、妻とほんの数分話をした日と、ほぼ話さずに過ごした日を比べてみたら、家の空気感が全然ちがうんですよね。
別にケンカしてるわけじゃないし、どちらかが怒ってるわけでもない。
でも、ほとんど会話がないままだと、なんとなく家の中の空気がピンと張りつめてるというか、「お互いにちょっと無関心?」みたいな雰囲気が漂う。
そういう日が続くと、ふとした瞬間に「あれ、うち、最近会話減ったかも…」って思ったりするんです。
逆に、内容がどうでもいいような会話でも、朝のうちに「今日どんな予定?」とか「昨日はどんな一日だった?」みたいなやりとりがあるだけで、家がなんとなく柔らかい空気になる。
たとえば今朝、妻が「今日は友達とランチ行くんだよね~」って話し出したら、僕は「おっ、いいじゃん。どこ行くの?」と返す。
すると「○○っていう新しいお店が気になっててね」とか、「へぇ~、今度は俺も行ってみようかな」って繋がって、知らないうちにふたりとも笑顔。みたいなね。
たった数分の雑談だけど、そのあとの家の雰囲気がちょっと温かくなるのを感じるんですよね。
これって、まさに夫婦の関係をほぐす“スイッチ”なんだろうな…って最近すごく思うんです。
「どうでもいい会話」がもたらす影響って、想像以上に大きいんじゃないかなと。
たわいのない会話が夫婦関係をほぐす理由
話さない時間が、知らず知らずのうちに「距離」をつくる
たとえばね、付き合い始めの頃って、お互いのことをもっと知りたいから自然と会話が弾んでたはずですよね。
でも、結婚して数年たつと、毎日の忙しさや子育て・家事・仕事で余裕がなくなり、昔ほど“言葉”を交わさなくなる。
結果、お互いが悪気なくとも、「最近、相手は何を考えてるんだろう?」というのが分かりにくくなってくるんじゃないかなと思うんです。
「ケンカしたわけじゃないし、まあいいか」と思っているうちに、気づけばなんとなく“よそよそしい感じ”になってしまう。
そうすると、いつのまにか二人の間に“見えない線”みたいなものが引かれて、「一緒に住んでるはずなのに、ちょっと寂しい…」って気持ちが生まれることがあるんですよね。
“自己開示”の重要性
実はね、こうした夫婦間のやりとりの大切さは学術的にも裏付けがあるんです。
文教学院大学の研究で以下のような結果が報告されています。
1. 夫婦のコミュニケーション(特に自己開示の量と質)は、夫婦の関係満足度に大きく影響する
2. とりわけ、妻の満足度は会話頻度や夫の自己開示度合いに強く左右される
3. 毎日の些細なやりとりでも、互いに気持ちを開示しあうほど「相手に理解されている」という安心感が生まれる
伊藤 裕子・相良 順子・池田 政子
つまり、“どうでもいい”と思えるような雑談の積み重ねこそが、夫婦間の信頼や親近感をキープするうえで非常に重要な役割を果たす、ということですね。
自己開示というとちょっと大げさに聞こえるかもしれないけど、
「今日どんなことがあった?」っていう質問をかわすだけでも、十分に自己開示のきっかけになるってわけです。
たわいのない会話が関係を温める理由
中身が特別じゃない会話でも、とにかく言葉を交わしていると、不思議と“一緒に暮らしているんだ”という安心感が芽生えるんですよね。
ちょっとした質問や相槌だけでも、「あ、自分に興味を持ってくれてるんだな」って感じる瞬間があるんです。
この論文が示すように、夫婦間でちょっとでも自己開示が増えれば増えるほど満足度が上がるってことは、やっぱり「普段から話すこと」がカギなんですよね。
「どうでもいい会話」こそが、知らないうちに夫婦の心をつなぎとめてくれるんじゃないかなと思うんです。
たわいのない会話を続けるコツ
「何を話すか」より「どう話すか」
夫婦の会話って、特別なニュースを共有しなくてもいい。
朝や夜のほんのひとときに「今日、どんなスケジュール?」とか「昨日さぁ、面白いことあった?」みたいに軽くふるだけで全然OKです!
むしろ、それを「楽しそう」に話す・聞くことで、お互いの気持ちがあったかくなるわけです。
「義務」じゃなくて「友達感覚」で
でもね、「夫婦だから会話しなきゃ」って義務感でやると、どうしても気持ちが重くなるんですよね。
でも、「友達みたいに雑談する」くらいの感覚だと、話が続きやすい。
自己開示のしやすさが夫婦の関係満足度を高めるって論文でも示されているように、家族になった後も“言いたいことを言いやすい空気”があるかどうかが本当に大事なんです。
今日からできるアクション提案
ということで、理論はそんな感じなんですが、ここでは、「何を話すか」より「どう話すか」が大事、という前提で気軽に始められる4つのコツを提案してみますね。
① 朝 or 夜にたった一言でいいから話しかけてみる
「今日どんな予定?」
「昨日、どんなことがあった?」
「なんか面白いことあった?」
ポイント:「話を深めよう」としなくてもOK。まずは“会話がある”こと自体に意味がある。
相手の話にちょっと興味を持ってリアクションを増やす
「ふーん」「へぇ~」だけじゃなくて、「いいね!」「面白そう!」みたいなプラスの反応を心がける
相手のテンションが上がりやすいと、自然に話が続く
ポイント:相槌だけでも「ちゃんと聞いてるよ」という安心感が伝わる。
夫婦で一緒に何かを共有する(共通の話題をつくる)
一緒にテレビやYouTubeを見て「これ面白くない?」とコメントする
ちょっとしたお出かけ先を提案してみる
ペットや子どもの話題を自然にふる
ポイント:“話が生まれるきっかけ”を増やすと、会話が続きやすくなる。
友達と話す感覚で、雑談を楽しむ意識を持つ
「夫婦だから話すべき」という義務感じゃなくて、「ちょっと話したいな」くらいの気軽さで
「あれ、知ってる?」「こんなことあったんだよね」みたいに、話題のハードルを下げる
ポイント:長年連れ添っても、気軽に雑談できる雰囲気を保つのが一番大事。
まとめ
「最近、夫婦の会話が減ったかも…」と思ったら、難しく考えずに、まずはたった一言から始めてみましょう。
たわいのない会話が、知らないうちに夫婦の関係を温めてくれる。
“今日の朝、何か一言話しかけてみる” そんな小さな行動から、夫婦の会話が変わるかもしれません。
日々の忙しさのなかで、優先度が下がりがちな「夫婦の会話」。
だけど、この“どうでもいい雑談”こそが、意外にも心のつながりを深めてくれるはずです。
「5年目、10年目と年月を重ねても、ちょっと話したいなと思える関係でいたい」って気持ちがあるなら、ぜひ今朝・今夜のたった数分を、ちょっとだけ会話に使ってみてほしい。
すると、きっと家の空気がふんわりやわらかくなって、「ああ、なんだかいいな」って思える瞬間が増えていくはずですよ!
では!