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武術と武道と格闘技
タイトルにもあるように武術と武道と格闘技のお話をしたいと思います。
どうもこの三つは混同される事が多いと感じるからです。
しかし実態はどうでしょうか??
武とは大雑把に言えば『戦う』と言う事であり、『武術』とは読んで字の如く『戦う術(すべ)』の事であり、それ以上でもそれ以下でもありません。
戦う以上絶対に勝つ為の術であり、それ故に中国武術では信用のおける極一部の弟子にしか奥義を教えない事もありますし、日本の武術においても、奥義を悟られぬよう一見すると意味のないような型や、大事な部分は口伝になっているなど、珍しくはないようです。
悪い人間に教えると師匠が倒されるので人間性を試して教える相手を決めます。
強調しなくてはいけないのはなんでも有りという事でしょうか?
卑怯という言葉は辞書に有りません!笑
日本において術が付くものはこの考え方で大体合ってると思います。
例を挙げると剣術、忍術、柔術etc。
武道
武道とは武術の修行を通して道理を学び人生の道を知る。
これが武道の本質で、技術よりも精神性を磨くことに重きを置きます。
その為危険な技を排除したり、武術の本質の一端のみを磨いたりします。
剣道や柔道、空手道、など、『道』の付く武道はその性質の為、武術に比べて技術面は不完全で、勝ち負けよりも技比べの意味合いが濃いです。
その他にも日本で『道』の付く習い事は本来的には精神を鍛える意味合いが強く、『道=人生』と考えて良いと思います。
やって良い事をすれば上手くいきますしダメな事をすれば負けたりダメになってしまいます。
そんな経験を通じて人生にとっての善悪を考え、実践していこうというのが武道であり、道の付く習い事の本質なのです。
格闘技
格闘技とは武術の危険な技を排除して比較的安全に闘って勝敗を競うスポーツである。
これが格闘技の本質なのですが、『危険な技=実践的な技』が無いことで技術的には武術に劣ります。
しかし実戦に近い競い合いを日頃から経験しているので下手な武術修行者より強い事もしばしば。
スポーツに特化しているので精神を鍛える要素も無く、不良が習うと間違いなく悪い事にその力を振るうでしょう。
柔道や剣道なども、『道』とは付くものの、最近ではもっぱら試合の勝ち負けに重きを置いて精神性など二の次になっている気がします。
コーチのハラスメントや過剰な体罰、イジメと枚挙にいとまが有りません。
まとめ
この様な流れで『武術』は『武道』になり、精神性を追求したが技は劣化して、『格闘技』になると精神性までもが失われていきました。
しかし悪いことでは無いと思います。
スポーツに良いも悪いもありません。
今の時代精神性を鍛えるなら武道以外にたくさん有りますからね!
本を読むもよし、寺で修行をしてもセミナーでも、その気になればなんでもそこに人生を見出す事ができるはずですし、技術を磨く為の情報は溢れています。
色々な事に励み人生を豊かにしましょう!