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図書室のはなし

なんか今日
図書館のパソコンで本を検索して
借りたい本を机の上にポンと置いて
そしたらユニクロのレジみたいに
無人で本をスキャンしてくれてさ


そうしてる時にふと
昔の図書室や図書館の事を
思い出した奴がいたんですよ~

な~に~


昔、小学校の図書室に
コンピュータなんてのは導入されてなかった

そして洟垂れ小僧どもは
個人貸出カードなんてのも携帯してなかった

では図書室の本を借りる時はどうしてたか?

それぞれの本の裏表紙に紙袋が付いてて

そこに貸出カードが入っててですね

①借りたい本を選んで、カウンターに座ってる先生や図書委員に渡す
②本の裏表紙の紙袋に入ってる貸出カードを抜いて渡されるのでそこにクラスと名前を書く
③カードをカウンターへ預けて貸出完了
④借りた事をすっかり忘れてドッチボール漬けの毎日を送る
⑤図書委員がカウンターに残された貸出カードを手がかりに校内放送で督促し、犯人を追う

て感じでした


んでこの全ての本の裏表紙に入れてある貸出カードは、基本的にはずっとそのままなので、今までその本を借りた生徒の名前がずらっと並んでいる

レアな本だと何年も前の古い日付と名前が一人だけポツンと記されていたりする

そして
趣味嗜好なんて似てる人は似てるもんで

自分が借りる本、借りる本、ぜんぶ先回りして借りてる人がいる事もまぁザラにあった

ここに憧れの先輩的な妄想が生まれる

『はれときどきぶたシリーズを網羅しているTATさんって一体どんな素敵な人だったのかしら?』

ってきっと何年も後の後輩の女生徒は
思っていただろうと思う

うんうん


『耳をすませば』というジブリアニメでも
そういう描写がありましたよね


そうやって昔のガキどもは
『大どろぼうホッツェンプロッツ』や
『モモ』や
『ウォーリーをさがせ』を
学校で借りてきて家で読んでいたのだ



あとカード目録も懐かしい

昔はこういう棚が図書館とかにあって
ほしい本があればここで調べてた

市立図書館で初めてカード目録の棚で本を調べた時は、なんか大人の仲間入りをしたような気がしたもんです


中古CDショップで
古いレコードを『ディグる』みたいな感じ

しかし考えたらこの
『音盤をお店で探す』という作業も
もう過去の遺物になりかかってるよね、、、

あとカラオケの歌本もそうかも、、
いつの間にかデンモクしかなくなった


カード目録も
中古CDショップも
カラオケの歌本もさー

お目当てを探してる時に
ふとその前後の全然関係ないやつに
目を奪われたりして

初見のCDを思い切ってジャケ買いしたり
サザン歌おうとしたのに佐野元春歌ったり

そういう偶然が
結構面白かったんやけどね

検索一発で正解が出ちゃう現在は
少しだけ味気なさもある

でもまぁ結局は今の方が
そら便利には違いないから

『戻るか?』と問われれば
やはりNOと答えるだろう

ただふと思い出しただけの話



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