初めて読んだのは数十年前だ
以来、なんだか定期的に読みたくなる
それがスタインベックの
『ハツカネズミと人間』である
ざらざらと乾いたカッコいい小説
アメリカン・ハードボイルド
流れ者の労働者の物語で
バディ物っすわ
日雇い現場とかで汗をかいた経験のあるブルーカラー野郎が読めば胸にガッツリと刺さる
そんな小説なんである
非常に詩的で戯曲的
セリフ回しとかがカッコいいんよな、、
そして大浦暁生さんの翻訳が良い
凸凹コンビとか
不幸を運んでくる悪女とか
心優しき怪物とか
悪く言えばステレオタイプのオンパレードだし、伏線張りまくりのどんでん返しまくりの現代のお話に慣れた今の若者が読めば『なんかよくある物語だなぁ』と感じるかもしれない
だがそこも含めて良いんよなぁ、、、
ペペロンチーノ食いたい時は
シンプルな只のペペロンチーノを食いたい
オールドファッション食いたい時は
チョコもクリームも要らない
そんな風な
シンプルなアメリカの古い名作です