『ふたりはいつも』を読んで

がまくんとかえるくんシリーズ３作目

１作目では『春が来たよ』と
がまくんを起こしに来たかえるくんですが

今作では
『すてきな冬が来たよ』っちゅって

がまくんをそりすべりに連れ出します
(だいぶ強引に)

かえるなので
冬は冬眠してる設定だった気もしますが

まぁ楽しそうで何より

『おちば』という作品も素晴らしいです

１０月

がまくんはかえるくんちの庭の落ち葉を
サプライズでかき集めてあげようとします

一方かえるくんもかえるくんで

がまくんちの庭の落ち葉をナイショで
かき集めて掃除してあげるのです

お互いにクロスして相手の庭を
こっそりきれいにしてあげるんですね

んでお互いに
『がまくん、びっくりするだろうなぁ』
『かえるくん、びっくりするだろうなぁ』

と思いつつ自分ちに帰る途中、、、

風が吹いて

きれいにかき集めた落ち葉の山は
ちりぢりになって
元通りになってしまうのですが

本人たちはそれには気付かず

二人はそれぞれ家に帰って
自分ちの庭を見て

『やれやれ。ぼくんちの庭は落ち葉だらけだな。明日はぼくんちの庭を掃除しようっと』

とつぶやきつつ


自分がきれいにした友達の庭の事を思いながら
幸せな気分で眠りにつくのです

このプロット
見事と言うしかありません

結果的に二人とも二回ずつ掃除するはめになっているにも関わらず彼らは心から幸せなのです

なんだか うなってしまいました
ぐうの音も出ないほど素晴らしいストーリーです




そしてそして

なんと言ってもこの作品
『アイスクリーム』

がまくんが両手に抱える
美味しそうなチョコレートのアイスクリーム

このアイスクリームが
本当に美味しそうで美味しそうで

小学生だった僕はこの絵本を
何度も何度も読んだ記憶があります

このアイス
アイスというよりソフトクリームぽくて

今でこそサービスエリアの売店とかで
普通にチョコレートソフト売ってますけど

昭和のあの頃は
見たことのない夢の食べ物に思えました

何を隠そう
今回このシリーズを読み返したのも
このアイスクリームのお話を
も一度読みたかったからなんですよね
ははは

アイスクリームをふたつ
かえるくんのとこまで持ってくだけやのに

なんでそうなる、、、



なんとなく
アイスクリームを食べるお話と
わたがしを食べるお話があったと
記憶してたんですが

今回このシリーズを読み直して気付きました

わたがしは出てきませんね

出てくるのは『ソフトクリームみたいな、わたがしみたいな、超うまそうなチョコレートアイスクリーム』でございました