愛のあとにくるもの movie review
アマプラ」坂口健太郎と韓国の女優さんで繰り広げるラブストーリー。
広告が流れてきて、気になってみてみました。
少し前に韓国語の勉強をしていたのもあり、日本語と韓国語の入り混じったものを見てみたい、という興味で見始めました。
全6ストーリーで、1つは1時間、ほどよい長さでした。
結論、星4つ。最後まで見続けたいと思う時点で星3つは超えてます。
少し間延びしたところもあったけれど、韓国の文化を感じつつ見れた作品でした。
自身の経験と重なる点があったのが、ポイント。
ストーリーとしては、昔日本で付き合っていた日本×韓国人が分かれ、
数年後に日本人が韓国に行ったときにふたたび会い、
心揺らぐというもの。
簡単に言いましたが、そこには「タイミング」「後悔」というキーワードがある気がします。その二つを深堀します。
「タイミング」
日本で付き合ってたころ、男の子は作家になるためバイトを掛け持ちしたり、出版社に入ってから残業や急な業務で家に帰るのが遅くなります。日本では知り合いのいない女の子にとってはその孤独に耐えられず別れを決断します。その時のシーンが印象的で、女の子とがしびれをきらせて男の子に怒鳴ります。そこにあるのは「悲しい」という感情。
私自身も、自分が精神を病んでいるときに彼しかいないと思って、たくさん会いたい、会えないならなんで優先してくれないの、とせがんだことがありました。その時は本当に自分しか見えていなくて世界が狭くて、ほかに楽しみを見つけることができませんでした。それで、仕事に一生懸命な彼を心の底から肯定することができず、悲しい気持ちになっていました。それを彼に伝えるときには怒りに代わり、たくさんひどいことを言っていました。
タイミング――今なら、心にゆとりがあって、少しは相手のことを思いやれるかもしれない。あの時に出会ったことで、関係は悪化したと思うこともあります。
「後悔」
女の子は最後に、どちらか一方ではなくて、私たちが悪かったと男の子に伝えます。時がたってやっと、相手の忙しさの意味や、その時は本当にがんばらないといけない時期だったことなどを理解するのです。
男の子は作家の夢をかなえて、韓国でサイン会を行うほどの人気ぶりになっている状態なのです。
私は彼に要求ばっかりして、彼に対しての思いやりで行動できていなかった。別れ際は本当にそれが顕著で、自分のことばっかりになって、それすら正当化しようとしていました。だからその直後は自分のことを攻めきって、本当につらかったし、今でもその後悔は残っています。
でももし、物語のようにそうなった原因が私だけじゃなく彼にもあると思ってくれているなら、私は本当に救われるな、と思います。
今は連絡も取っていない元カレに、それを確かめるすべはないけれど、
もともとは(関係がこじれる前は)お互いの幸せを願っていたはず。付き合っていたころは、それが二人でいる時間だったけど、分かれてもうよりを戻さないと悟ったときから、その幸せの形は仕事だったり、ほかの大切な人といる時間を意味するようになったと思う。
自分の中にある心のもやもやは簡単に消えない。
時薬に頼るしかないけど、毎日地道に徳を積むことで
少しずつ減らしていきたい。
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