🎬search/サーチ2 感想
パソコン画面上ですべてのドラマが展開する斬新な映画のシリーズ第2弾。
コロンビア旅行で失踪した母を、高校生の娘ジューンがパソコンやスマホのアプリやサイト、SNSを駆使して探していく。
前作1ではまだパソコン中心だったサイバー空間だが、今回はさらにスマホやウォッチが加わり基本的にはパソコン画面上から全く離れることないのだが、スマホとも連動しながら映画は進んでいく。
普通の高校生らしく口うるさい母を少しうっとうしく思っていたジューンが、まったく連絡が取れなくなった母の行方を探すため、パソコンやスマホを使いこなして行方を探していく展開はマルチタスクが次々に展開しスピーディ。
ジューンがさすがデジタルネイティブ世代らしくサイトやアプリにアクセスし、ときには他人のアカウントにログインしながら真相に迫っていく様子は前作同様スリリング。
SNSや監視カメラ、ストリートビューなども進化していて、さらに情報量はアップしている。
何人もの人がジューンの前に現れるのだが、みんな怪しく、ジューン同様観ている側も誰を信用していいのかわからなくなる。
ジューンの知らなかった母の隠れた姿がわかってくる過程は、子どもにとっての親が一人の生身の人間であることをあぶり出していく。
そのあたりでの動揺や戸惑いが、カーソルの動きで表現されているのはわかりやすく共感できた。
二転三転を繰り返すドラマにはグイグイと引っ張っていく意外性が十分あって、最後に明らかになる真実にも納得。
ラストの世界観を十分に活かした解決方法が、それまでの伏線も見事に回収し「なるほど!」と思わせてくれた。
ただ全体的に1があまりに斬新すぎたので、それを踏襲した本作は少し新鮮味には欠けた印象かな?
ちょっとだけネタバレだが、ジューンのバディと言っていい存在になるコロンビアの何でも屋・ユーザー評価中くらいのハビエルが、人間としていい味を出していて好感度高でした。