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キムタクはどう生きるか?
大晦日の日の夜の親子の会話。
私「『君たちはどう生きるか』を久しぶりに読んでみたんだよねー。」
母「キムタクはどう生きるか??」
2024年最後の大笑いである。
2024年が終わる今日31日、久しぶりに「君たちはどう生きるか」を読んでみることにした。うちにあるのは、漫画バージョンで、最後に読んだのは約5年前だから内容はほとんど覚えていなかった。当時は読んでもよくわからなった気がする。20歳になった今改めて読んで、心に響いたことを書き記しておこう。心の中で思ったことは、伝えないと意味がないから。
1.「自己中」を防ぐ「物の見方」人間は分子論とは?
子供の頃は、自分中心に世界が回っていると考えてしまいがちだが、大人になればコペルニクスが唱えた地動説のような考え方になる必要がある。
しかし、これは難しく、特に、損得に関わることになると、自分を離れて判断することが非常に難しい。こういう損得に関わることについてすら、コペルニクス風の考え方のできる人は非常に偉い人であるといっていい。
2025年の心持ち①
「まわりにどれだけ間違っているも言われても、コペルニクスのように、自分の考えを信じぬける立派な人間になる」
「コペルニクスが言うように、世界は自分中心で回っているのではなく、自分は広い広い世界の一部分でしかない。そんなちっぽけな存在だからこそ、自分を切り離して物事を見ることができる人が立派な人間だ。」
2.「自分軸」ってどう形成されるの?
以下の流れを経て、「本当に経験した」と言える。
自分が感じたことを心の中で言葉にする
→心の中で言葉にするだけじゃなくて、自分が正しいと思ったことは、ちゃんと伝える
→そして、行動に移す。
閉じ込めているものに意味はないから。
何か心を動かされたら、少しもごまかしてはいけない。誰がなんと言ったって。
2025年の心持ち②
「自分が心から感じたことや、しみじみと心動かされたことを、くれぐれも大切にしなくてはいけない。それを忘れないようにして。その意味をよく考えてゆくようにする」
3. 自分なりの「発見」をするには?
悩んだ時、新しいことを学んだ時、なんともない時、どんな時だって、私たちは「発見」することができる。どう言うことかというと、ひとつの分かりきったことをどこまでもどこまでも追いかければ、物事の大事や「根っこ」の部分にぶつかることができる、ということだ。与えてもらった物、かけてもらった言葉、ふと聞こえた一言の、大元をずっと遡って考えてみようと思った。
2025年の心持ち③
「とりあえず、与えてもらった物・言葉は大元を遡って、発見をしてみる」
4.「勉強」のモチベーション
前章で、誰もが発見する方法について学んだが、1人の人間が発見できる量なんて、限られている。だから、これまでの人類が人生をかけて発見したことを学ぶことが、勉強というものであり、価値があるのだ。別の視点から勉強という面で忘れてはならないのは、このような貧困が溢れる世界で、なんの妨げもなく勉強でき、自分の才能を伸ばしていけることは、どんなにありがたいことかということだ。勉強できる環境にいるからこそ、才能を伸ばして、世の中で本当に役に立つ人になることは使命なのだ。
2025年の心持ち④
「勉強をする。ありがたさを忘れず、過去の英知を吸収する。それを役立てる。」
5. あなたの「使命」とは?
人間であるからには、世のために作り出すことが使命である。消費する人以上に、生産する人は立派な人である。人間は網目の法則の中にあり、どんなに学がなさそうで、下品そうな人だとしたって、複雑結びつき構造の中で、そういう人達の生産に支えてもらっている部分があるのだから、決して馬鹿にしてはいけない。それから、「私は世のために何を生産したいか」と考え続け、作り出すことが、人間としての使命なのだ。
生活に必要な物という点では、消費ばかりしているかもしれないが、自分では気づかないうちに他の点では、大きなものを日々生み出している。これが何かは自分自身で見つけることが大事で、自問自答し続けなければならない。
2025年の心持ち⑤
「現在の私は消費専門の生活をしている。立派な人間になるために、私は何を生産したいか、私は何を生産しているか、常に自問自答する。」
非凡でも人類の進歩に役立った人だけが英雄である。
6.「後悔」が押し寄せる時の「行動と扱い方と発見」
後悔が押し寄せた時に、何を行動すればいいか。変えられないこと(してしまったこと、相手が考えていること)を考えるのをやめれば、いま自分がすべきことが見えてくる。
後悔が押し寄せた時に、この後悔をどう扱うか、どう考えるか。後悔の痕は、財産である。その経験は忘れてはいけない。長い長い人生の中で、少しでも綺麗な心が浮かんできたら、「今度こそ生かさなきゃ」と、何度も背中を押してくれるから。
後悔が押し寄せた時に、大切な真理を発見できることがある。人間は、苦痛(悲しいこと、辛いこと、苦しいこと)のおかげで、人として正常な状態に気づくことができる。
2025年の心持ち⑥
「過ちは誰だってある。苦しみを感じるということは、正しい道(道義の心)に従って歩ける力があるからである。」
最後にもう一度心に刻む
『宇宙が地球中心に回っていないように、世の中は自分を中心に回っているわけではない。』
『あなたが常に生み出しているものは何ですか』
私も、あなたも、家族も、キムタクも、皆、かけがえのない存在でありながらも、この世界の小さな小さな小さな構成要素に過ぎないのだ。
おまけ
・苦しいときにあなたに問いかける質問
Q 苦しみはなんですか?
Q あなたの道義心に従った正常な状態はなんですか?
Q コントロールできないことはなんですか?
Q コントロールできないことを考えるのをやめた時に、あなたが取るべき行動はなんですか?
Q この後悔をどこで生かしますか?
・謙虚に生きるための質問
Q 自分より下だと思ってしまった相手は誰ですか?
Q その人は何を生み出していますか?