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カラフルを読んで
僕はラップが好きだ。ラップと言っても料理に使うラップではない。音楽のラップだ。特にケツメイシさんが好きなのだが、それについてはまたいつかお話しようと思う。
ラップの醍醐味といえば、やはり「韻」だと思う。異なる意味の言葉を同じリズム感で、同じ母音で踏むスタイルは、痛快だ。
そして、今回のカラフルからはそんな"韻"をすごく感じた。
多分、僕が今まで読んだ小説の中で一番すぅーっと入ってきたように思う。勿論、自分の考え方に近いとかそういうのもあるのかもしれないが…
その理由として、①リズム感②言葉遊びの2つが挙げられると思った。
まずリズム感についてだ。僕は文章の事をよく分からないけど、非常に読みやすかった。多分、話し言葉で書かれているというのが1つ。加えて、分かりやすい言葉で知っている単語で、感情に則って書かれているからではないかと思う。上手く表現できないのが悔しいのだが、読んでいて気持ち良かった。(内容は途中まで暗かったが…)
続いて、言葉遊びについてだ。
その前に少しだけあらすじに触れる。
前世で犯した罪を理解する為に、主人公の真になり"ホームステイ"をする事になる。
そんな魂の話だ。
ホームステイ先では、家族や周りを囲む人たちのほんとうの姿に翻弄されてしまう。
そのような中でも、人には人の人生があり、それは単調なものではなくて、カラフルだと表現していた。これは主人公の真が唯一の救いとしている絵を描くシーンと重ねているのかなと感じた。
本作品では、読者の皆さんも、真が前世で犯した罪が何かを一緒に考えてみるといいと思う。