台湾で鉄オタ活動をしていたら駅員さんと仲良くなった話
今回は台湾の台北に遊びに行った際のお話。
なんで台湾に?
台湾を行き先に選んだ理由は特になく、とりあえず海外に行ってみたいという気持ちだった。そもそも私は大学に入るまで旅行などほとんど行かない人生を過ごしており、宿泊を伴う一人旅もしたことがなかった。
そんなわけで大学では一人旅に挑戦しようと考え、どうせなら国内よりも海外の方が面白いのではないかと思い、速攻でパスポートを取得した。
しかしながら初の一人旅が海外というのはなかなか挑戦的であったため、距離的、文化的に最も日本に近い台湾を行き先にしたわけである。
いざ台湾へ
東京から台北は3時間半くらいの時間で行ける。感覚的には沖縄の少し向こうといった感じだ。私は沖縄行ったことないのでわからんが。
空港でさっそくトラブル
桃園国際空港に到着。
台湾でのSIMは日本で事前にネットを通じて申し込んであり、空港でSIMカードを受け取るという形になっていた。……が、受け取る段階で年齢制限があることが発覚。20歳以上でないと受け取れないらしい。先に言ってよ!……いや、もしかしたら申し込む段階で書いてあったのかもしれない。
とにかくネットに繋がらないと生きていけないため、日本で申し込んだものはドブに捨てて新たに購入することに。20歳未満でも購入できる店を教えてもらい、どうにかSIMをゲット。
両替でもトラブル
台湾の通貨はニュー台湾ドル。1台湾ドル=約3.6円というなんとも計算しづらいレートになっている。発音も英語ならdollarで、中国語なら元(Yuán)と微妙にややこしい。
さっそくATMでキャッシング!……が、エラーになってしまう。
実は私が持っていたカードはキャッシング機能を付けていなかったため、当然海外キャッシングも不可能。普通にできるものだと勘違いしていた。
そんなわけで予備で持ってきた諭吉を両替。予定よりも少ない額になってしまったためショートしないよう気をつけなければ……と思ったが、台湾は日本以上にカード社会だったため現金を使う機会はほとんどなかった。むしろ余りまくってしまうくらいである。
市内へ
さっそく台北市内へ向かう。桃園空港は東京で言うと成田空港的ポジションで、市内までは若干距離がある。
MRTの快速列車に乗車し30分ほどで台北駅に到着。
観光地巡り
旅程としては2泊3日という弾丸スケジュールのため効率的に回っていくことに。台北市内は地下鉄網が張り巡らされており、運賃もかなり安いため観光地巡りは楽。
まずは台北駅からすぐの西門町へ。台北の中心部となっており、渋谷みたいな雰囲気。
おや?
オタク向けの看板が!ちなみにこの近くにアニメイト、とらのあなもあった。台北駅の地下街もオタクエリアとしてはかなり充実している。
中華民国総統府へ。元々は台湾総督府として使われていた建物。
時間帯によっては無料で見学できるそうだが、今回は旅程の都合上断念。
中正紀念堂。だだっ広くて中華感出てる。
台北101。展望台に登るのは高く付くため遠くから眺めるだけ。
龍山寺へ。定番の観光スポットらしい。
国が違えば当然参拝の方法も異なってくる。周りの人の動きを見てまごまごしながら参拝。線香の煙の量がすごい。
大湖公園へ。夜になるとライトアップされるらしい。
士林夜市に行く。
なんじゃこりゃ。
裏通りが良い感じの雰囲気。
市内散策
観光地もいいけれど、普通に市内を散策するのも面白い。台湾では朝食文化が根付いているため朝型の人にとっては時間が有意義に使えるかもしれない。ただしあまり早すぎるとMRTが運行していないため注意。
基本的に街並みは日本とあまり変わらないが植物を見ると南国感が出てる。
他には少し古めの建物は室外機が大量に並んでおり、ノスタルジックな雰囲気を醸し出している。
これはいい裏路地!
こ……これは!
狭い路地にお店がわちゃわちゃ。もう最高すぎる。しかし何も買わずに写真だけ撮っていくとは迷惑な客だ。
夜の路地もいい。
ローカルな古本屋さんに行き、中国語の本を何冊か購入。
店員さんに英語が伝わらずあたふたしていたらなんと日本語が通じた。しかもカード払いに対応しているという。ダブルで驚き。
鉄オタ活動
旅先では鉄分補給しなければ生きていけない。まずは乗り鉄から。
先述の通り、市内にはMRTの路線が6本走っているがほとんどは地下区間のためあまり面白みはない。
(公式サイトより引用)
しかしながらその中でも文湖線は完全自動運転の新交通システムとなっており、最前列からの眺めはかなり良い。
ちなみにMRTの車両には石のように硬いそんな椅子が使われている。台湾に限らず外国ではこれがデフォ。
MRT以外には国鉄と新幹線が走っているが、どちらも台北市内は地下を走る。
郊外まで行くと地上に顔を出す。
東の方へ向かい七堵(チードゥー)駅で下車。
線路沿いに歩いていき……
撮り鉄スポットに到着。
客車列車がバリバリ走ってるのすごいなあ。
逆方向も良い感じの写真が撮れる。
なんか色違いの車両が来た。
こちらは特急のプユマ号。
しばらく撮り鉄を楽しんだ後、隣駅まで歩き八堵(パードゥー)駅に到着。先程の撮り鉄スポットから見えていた駅だ。
普通列車に乗車し瑞芳(ルイファン)駅へ。
バスに乗り山道を登っていくと九份(ジォウフェン)に到着。
九份観光
九份はド定番すぎる観光地。台湾観光と言えばここというほど写真が大量にヒットする。千と千尋の聖地にもなっているらしい。
一番上まで登ると絶景。西の方へ太陽が少しずつ沈んでいく。
昼間の景色も良いけれど、やっぱり日没時が一番雰囲気出てて良い感じ。
完全に日が沈んでからも良さげ。
ちなみにネットでよく見る写真に写っているのはこの建物。中に入って軽食を頂いたのだが、よく考えたら有名なのはこの建物が写っている景色であって、この建物から見える景色ではなかった。
帰りのバスに乗るためバス停に向かうと、バス停には長蛇の列が!しかしながら、ほとんどの人は台北市内行きのバスを待っていたようで、瑞芳行きは驚くほどすんなりと乗れた。
駅撮り
瑞芳駅では駅撮りを楽しむ。昼に比べると本数は少ないもののそこそこの間隔で走っている上、駅の利用者はあまりいないため人を気にせずに撮れる。
しばらくすると駅員さんに声をかけられた。わざわざ台北方面の列車を見送ったため不思議に思ったのだろう。
英語が通じなかったためグーグル翻訳で頑張ってコミュニケーションをとる。どうやら日本の鉄道オタクが来るのは珍しいらしく、喜んでいる様子だった。
その後は次に来る列車がどのホームを通るかなど、いろいろと教えてもらった。駅の構内放送は英語対応していなく、通過列車に関してはどの線路を通るのかもわからない状況だっためとてもありがたかった。
その後目的の客車列車(莒光号)が来たため、駅員さんに別れを告げ列車に乗り込む。
車窓を眺めるも外の景色はほとんど闇の中で、並走する道路から車のライトがポツポツと見えるだけだった。
ほんの少し前にいた九份の騒がしさを思い出すと、不思議なくらい静かでローカルな景色だ。九份はやはり超有名観光地だけあって人だらけ。しかも日本語が聞こえてくるというおまけ付きだった。けれど、少し観光地を離れればそこには普通の、本当の生活空間が広がっている。
もちろん観光地を楽しむ旅のスタイルを否定するわけではない。ただ、個人的には観光地よりも地元の生活に一歩足を踏み入れたいし、地元の人が普段見ている本当の景色を見たいと思う。観光地巡りでは、観光地そのものよりも、道中にふとした面白い景色や人々に遭遇するのが旅の魅力だと思う。
その後列車は台北市内に少し遅れて到着。地下鉄に乗り換え宿へ直行した。
翌日は午前中に少し撮り鉄を続ける。
その後市内のカルフールへ行きお土産を購入。
実はカルフールという店舗には個人的に思い入れがあるのだが(詳しくはコチラ)、台湾ではかなりの店舗数があるらしい。
その後はお昼頃に空港へ戻り、帰国した。
おわりに
そんなこんなで2泊3日という弾丸スケジュールながらもかなり楽しむことができた。台北以外にもまだまだ面白そうな都市はたくさんあるし、鉄分補給も楽しめそうなため機会があればもう一度行きたい。いつになるのかはわからないけれど。
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