
【うつ病と心の弱さは無関係?】うつ病がまさかウィルスと関係が😳疲労が引き金で脳に…😱マッチョな皮膚科医が解説💪
みなさんこんにちは!
マッチョな皮膚科医JOJIOです💪
今日「うつ病と心の弱さは無関係」という
Xの投稿を目にしました!
ちょっと意外性のある文書だったので
その投稿の元になった
慈恵医科大学、近藤教授の論文を読みました。
今回はその解説をしていきます🧑🎓
読んだところ、、、まさかの、、、
昨日の記事に書いた「突発性発疹」の原因である
「ヒトヘルペスウィルス6(HHV6)」が「うつ病発症」
にも関係している可能性が述べられていました。
それでは
「ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)とうつ病の関係」
についてわかりやすく 解説していきます!

◎まず最初に間違った解釈に注意‼️
「うつ病は心が弱いからなるもの」
「HHV-6(ヒトヘルペスウィルス6)に感染しなきゃいい」
→ どちらも間違いです!
昨日の「突発性発疹」の記事を読んでくれた方は
わかると思いますが、、、
実はこの HHV-6 というウイルス、
ほぼ全員がすでに感染しているんです‼️
小児期に「突発性発疹」として感染し、
その後 、一生涯体内に潜伏し続けるというのが特徴。
→つまり、 感染そのものを防ぐことは不可能!

◎どうしてこのウイルスがうつ病と関係しているのか?
これが今回の話のポイントです‼️
疲労がトリガーになる⁉️
近藤先生の研究によると、
「疲労」が「HHV-6の再活性化(ウィルスが元気に)」
の引き金になることが分かりました。
簡単に言うと、こんな流れです。
① 疲労が溜まる → HHV-6が再活性化し、唾液中に放出
② 再活性化したHHV-6が脳の嗅球(匂いを感じる場所)に到達
③ 嗅球で「SITH-1(シスワン)」という物質が産生される
④ SITH-1がストレス応答を増強し、脳のストレス応答系を活性化
⑤ うつ病発症のリスクが高まる
要するに、 「疲労」が「HHV-6の再活性化」を促し、
その結果、「SITH-1」が増えて
「うつ病発症リスクが高まる 」という仕組みなんです‼️

◎SITH-1(シスワン)とは?うつ病との関係性
この SITH-1 という物質が今回のキーポイント!
これは HHV-6が嗅球で作り出す特殊なタンパク質で、
脳のストレス反応を増幅させることがわかっています。
実際に、 うつ病患者さんの血液を調べると、
SITH-1に対する抗体(SITH-1が高ければ高い)が
健常人と比べて高い割合で検出されています。
つまり、SITH-1の影響で
「ストレスに対する脳の過剰反応」 が起こり、
それが うつ病の発症リスクを高めている
可能性が高い んです。

◎結局どうすればいいの?
「じゃあHHV-6をどうにかすればいいの?」
→ それは無理です‼️
このウイルスは感染を防ぐことも、
完全に体内から排除することもできません。
◎では、何ができるのか?
ズバリ 「疲労をためないこと」 です‼️
なぜなら、
疲労がHHV-6の再活性化を促す最大の要因だから。
✅ しっかり休息をとる
✅ ストレスを溜めすぎない
✅ 適度な運動で体力をつける
✅ 食事・睡眠を整えて免疫力を高める
こういった 基本的な健康管理が、HHV-6の影響を抑え、
うつ病予防につながる可能性があります‼️

◎心の強さ・弱さは関係ある?
ここからは個人的な感想ですが、
「疲労を感じやすいかどうか」は
その人のストレス耐性やメンタルの強さ にも
関係しているのでは?と思いました。
同じ環境でも、 ストレスに強い人と弱い人では、
「疲労」の感じ方が違うと思います。
もしかすると、
メンタルを鍛えることで
HHV-6の影響を受けにくくなる可能性もあるのでは?
と思っています!!
メンタルを鍛える意味では「筋トレ」お勧めです😎笑

◎まとめ
✅ HHV-6は ほぼ全員が感染しているウイルス で、
感染を防ぐことはできない
✅ 「疲労」がHHV-6の再活性化を引き起こす
✅ HHV-6が嗅球で 「SITH-1」 を作り、
ストレス応答を増幅 → うつ病のリスクを高める
✅ SITH-1抗体はうつ病患者で有意に高値
✅ 予防策は「疲労をためないこと」
「うつ病は心の問題」と思われがちですが、
実はウイルスとの関係もある というのは驚きですね!
気になる方は、
近藤一博先生の論文 をチェックしてみてください👇
📄 精神科臨床Legato(Vol.8 No.3, 2022年)
📍 近藤 一博(東京慈恵会医科大学 ウイルス学講座)
それではまた💪🔥
マッチョな皮膚科医JOJIO

参考文献
近藤 一博(東京慈恵会医科大学 ウイルス学講座)
精神科臨床Legato(2189-4388)8巻3号 Page158-161(2022.12)