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第29回トック・ドール料理コンテストで外務大臣賞受賞した27歳料理人の挑戦と”料理”との向き合い方

うれしいニュースが飛び込んできました!

こんにちは!LET'S JOIN 公式 note編集部 フードクリエイションジャパンの藤間です。

ジョイングループの洋食レストランコンフェッティ料理人・荒澤奈雄也(あらさわなおや)さん(27歳)が、第29回トック・ドール料理コンテストで外務大臣賞を受賞しました!

トック・ドールとは金色のコック帽を意味します。
全日本司厨士協会所属のヤングシェフ(35歳以下)が技能を競い、調理技術の向上を図るとともに、日本における西洋料理の発展および食生活の改善、進展に寄与することを目的とした大会です。

トックドールコンテスト協賛企業・ネスレ日本サイトより
一般社団法人全日本司厨士協会ホームページより
(上段左から3番目が荒澤さん)

コンフェッティの料理人として、日々の業務をこなしながら料理コンテストの練習に励んでいた荒澤さん。コンテスト挑戦への道のりについて取材しました。

「何かに挑戦しよう!」と思っている方や、コンフェッティの料理を作っている人はどんな人!?と知りたい方は必見です。ぜひご覧ください。

【プロフィール】荒澤奈雄也
レストランコンフェッティ ホット場(火を使う場)担当
(パスタ料理、お肉・お魚料理などメイン料理)
2017年入社。山形学院食物調理科卒業後、仙台のフレンチレストランに勤務。その後山形へUターンし入社。西洋料理を主に、繊細できめ細かな料理をつくっている。


”父の背中を見て”料理人の道へ

—料理人を目指したきっかけを教えてください。

自分の父親も料理人で。その影響もあって、確か幼稚園の年長ぐらいに料理人になりたいって言い始めて。

でも、自分の中で唯一反抗したのは、親父が和食だったんで、洋食を選んだてことくらいです。ジャンルが同じだと、料理のダメ出しされるのもいやだったんで。

—入社したきっかけを教えてください。

高校を卒業して仙台のフレンチレストランで働いていたんですけど、オワゾブルー山形が完成すると聞いて、ちょうど親父も死んだときで、山形に戻ってきたくなったんですね。そのタイミングで求人があったんで入社しました。

2017年に完成した結婚式場オワゾブルー山形
レストランコンフェッティは「身体に優しいイタリアンレストラン」がコンセプト。
地域の食材を使って、お客様にお料理と楽しいひとときをご提供。

コンテストへ挑戦、業務の合間に練習の日々。

—どんなコンテストだったんですか?

大会では、制限時間の6時間で調理のやり方と、それがいかに綺麗かつ丁寧か。あとは衛生面やフードロスの視点でも見られます。

指定食材があるので、それをうまく活用できるように。いろんなレシピを試作して、この形が一番落ち着きました(以下写真)。

大会に事前提出して実践したメニュー

荒澤さんは20歳の頃にコンテストに初めて出場。本戦まで進むも、賞は取れずに敗退していました。

今回は7年ぶり2回目の挑戦。去年8月に予選があり、本戦に向けてのレシピ提出が11月、コンテストが今年2月に開催。予選を勝ち抜いての外務大臣賞獲得となりました。

—どのように練習をしていたのですか?

業務後に練習してて、(大会の制限時間の)6時間確保することができなかったので、最初は1品ずつ作る練習をしてました。通し練習だと休みの日に厨房を借りて、作り方の段取りを変えてやってました。

厨房で料理する荒澤さん

—コンテスト結果を聞いて、どんな気持ちでしたか?

入賞できると思ってなかったです。結果的にその順位だったんで、ミスがなければもっと順位が上だったのかも…という悔しい気持ちがありました。

—7年前、最初のコンテストの時と比べてどうでしたか?

前回よりは緊張してないです。ただ、大会前日まで業務で疲れ切ってて。毎日4~5時間しか寝てなくて、練習もまともにできなかったんですよ。

なので、「楽しくやろう!」と開き直りました。 結果的に前日が一番長く寝れました(笑)

大会を振り返る荒澤さん

—それぞれのお料理の工夫したポイントを教えてください!

前菜は、指定食材の海老の殻を使って”えびせん”みたいに創作しました。

パレスグランデールの日本料理の皆さんからアイデアをもらって、洋食にアレンジしたんです。

こんな風にアイディアをもらえたのは、和食・洋食・中華の料理部門があるジョイングループだからってところはありましたね。

前菜 サーモンと帆立のムース 塩のジュレとオリエンタルソース

指定食材が海のものなので、塩のゼリーにトマト・ハーブと多めに味のアクセントをつけました。

ひとつひとつ丁寧に説明してくれる荒澤さん

メインの方は、伊達鶏のコック・オ・ヴァン(鶏の赤ワイン煮)をいかに美味しくできるか、赤ワインのソースをしっかり作れるかを考えてましたね。

メイン 伊達鶏のコック・オ・ヴァン ショーソン仕立てと胸肉のペルシャ―ド
ソース ヴァンルージュ

デザートは、コーヒー風味のショコラテリーヌ(写真左)をつくりました。

大会当日まで知らされない『ミステリー食材』の“金柑”を使わなければいけなくて。金柑を入れたら見た目が汚くなってしまいました。

提出したレシピ通りに作ると美味しかったのですが…。

レストランにいても、お客様からの急なリクエスト対応で食材が変わることもあると思うので、困ることがないようにと大会を通して改めて学びました

三種のデザート 焼きプリンタルト サツマイモのモンブラン ショコラテリーヌ
ソース キャラメル風味のアングレーズ

—最後に、今後目指す自分の姿はありますか?

取材に答えてくれる荒澤さん

やっぱり美味しい料理を作れるようになりたいです。大会を通して、改めて引き出しが少ないなと思ったんですよ。常にいろんなことに対応できる料理人になりたいなと思います。

今、27歳でこの大会が35歳まで出場できるので、その間に優勝しとかないとなと思います。

<取材後記>

2021年の3か月間は、会社の出向でカイセイ介護センターさんで料理をしていた荒澤さん。カイセイさんは今でもお付き合いがあって、休みの日に料理を作りに行っているとのこと。人付き合いを大事にしているそうです。

介護施設・カイセイのみなさんと出向当時の荒澤さん

荒澤さんのお料理は、レストランコンフェッティで食べられます!

レストランコンフェッティ

荒澤さんは、お客様に料理の説明をしに厨房から出てくることもあるそうです。荒澤さんに会いたい人も、ぜひお越しくださいね!

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コンフェッティスタッフ・鈴木さんの記事はこちら↓

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