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「樹皮が剥がれた程度なら大丈夫」では済まされない

どうも、小倉丈一郎です!

新潟で林業家として独立するために
奈良の森庄銘木産業で林業を学んでいます。

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【樹皮剥離の問題】

伐倒時や運搬時、立木の重度の損傷は
その木の将来性をゼロにします。

傷がついた立木はその部分が
数年すると覆ってしまいます。

一番表面にある表皮が剥がれる程度であれば
さほど問題はないのですが、
幹の損傷や幹を肥大成長させる形成層に
大きな傷がつくとそれ以降は木部が
形成されずにその部分の成長が止まります。

もちろん一部分だけが成長しないので
形が悪くなり、木材としての利用は
難しくなります。

つまり経済的価値を失います。

林業は素材生産業であって
収益は素材の良し悪しに左右されます。

なので素材に傷を付けるという行為が
収益を下げることになるので
なるべく避けなければいけません。


間伐初期の山では立木が密集していて
残存木に傷をつけずに伐倒作業を行うのは
かなりのテクニックが必要ですが
そこが林業(素材生産業)の難しさであり
面白さでもあると僕は思っています。

今お金になる木ばかりではなく
将来に残す木対して気を使う意識を
大切にしていきます。


山からは以上でーす!
またあした!

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