なぜ木を伐って使わなければいけないのか?
どうも、小倉丈一郎です!
新潟県三条市出身、26歳
現在は奈良県宇陀市の森庄銘木産業で
樵(きこり)の仕事をしています。
新潟で林業家として独立するために
奈良へ移住して林業を学んでいます。
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MORITO
【地球温暖化の原因】
18世紀半ば~19世紀にかけての
産業革命以降、石炭・石油を急激に
そして大量に消費するようになりました。
これらは炭素の化合物で、
燃えてエネルギーを出すと同時に
二酸化炭素も排出します。
石炭・石油は現代も大量に消費されていて
二酸化炭素の濃度が上昇することで
温室効果によって地球温暖化が進みます。
【地球温暖化への対策】
温暖化への対策として、
①化石燃料の消費、排出を減少させる
②空気中の二酸化炭素を吸収して
地球上に固定する
この2つの方法がありますが、
林業で扱う木には②についての
効果があります。
これは木が成長するために行う
光合成を利用します。
光合成は太陽の光エネルギーを利用して
空気中の二酸化炭素を吸収し、
酸素を放出しています。
二酸化炭素は酸素と炭素から
できているので、炭素はどこへ
いったのかというと、これが
植物体になっています。
私達が普段食べている炭水化物(米や麦)も
原料は空気中の二酸化炭素です。
このように太陽の光と水とわずかな
無機の栄養があれば、植物が二酸化炭素を
地球上に固定してくれます。
【木本植物】
植物には樹木のような木本植物と
米や麦のような草本植物という
分類があります。
このうち木本植物は二酸化炭素を
炭素化合物にすることで、
樹体内に固定します。
一度固定された炭素はそう簡単に
放出されることはありません。
また、木材製品は鉄やアルミニウムよりも
作るまでのエネルギーを必要としないため、
木材利用は金属を使うよりも
二酸化炭素の排出を減らすことができます。
このように、「木を伐って使わなければ
いけない」と言われている理由は、
森林面積を増やして利用できる木を
増やすことと、その木を上手に使って
二酸化炭素を固定させておくことが
地球温暖化対策の一つと
されているからです。
山からは以上でーす!
またあした!