野球というスポーツはそろそろ分解した方が良いと思う

野球っていうスポーツがあるのですが、皆様ご存知でしょうか？

恐らくご存知の方の方も多いと思いますが、あの野球というスポーツ、そろそろ分解した方が良いと思うんです。

分解ってどういうこと？と思われる方もいるかと思うのですが、

よく野球って、「走攻守揃った選手」とかって言ったりするのですが、走攻守、つまり、走る、打つ、守る、（投げる）ですね。

これら3つ全てを上手にできる選手ってことです。

（投げるはピッチャーの話なんで、いったん別扱いとします。）

でも、よくよく考えてみてください。

走る、打つ、守る、（投げる）って全然違う能力を求められてる気がするんです。

そう思ったきっかけがあるんですが、私小学校～高校にかけて野球を10年やってきたんです。

その10年間の中で練習は面白いと思ったことがあっても、試合を面白いと思ったことは一度もないんですよね。

と言うのも、練習は走るなら走るに特化した練習、打つなら打つに特化した練習、守るなら守るに特化した練習をするので、練習で全部の能力をいっぺんに求められることってないんですね。

でも、試合となると別なんです。

全部を求められるんです。

で、この3つが全部ある程度高いレベルで出来る人じゃないとレギュラーとして試合には出れないわけです。

ただ、打つと投げるは特別でそれだけができれば、試合に出れたりもします。

プロでもいませんか？

足は遅いし、守備は下手なのに、バッティングができるから試合に出てる人。

大体そういう人ってファーストとかレフトを守ってることが多いのですが。

あと、投げるができるピッチャーは大体が投げる以外はあんまりうまくないですよね。

バッターボックス立っても、最初から打つ気ないみたいな感じで。

ただ、守ると走るはできたとしても、代走やその後の守備固めで使われるくらいで、打つ、投げるができないのであれば、試合にレギュラーとして出られることはほぼないと思います。

で、私の場合、守るはそこそこできたのですが、打つが全然ダメで、走るは人並みという感じでした。

そうなるとやっぱりダメで、特に打つが全然ダメというのが致命的でした。

前述しましたが、野球って打つができれば、他がダメでもそれなりに使ってもらえるんです。

そのときは「そうかー、打つができない自分がダメなんだな・・・」なんて思ってたのですが、最近ふと、「いや、走る、打つ、守る、（投げる）って全然違う能力求められてね！？」と思ったんですよ。

だから、これらを分解して別々のスポーツとして扱ってくれれば、私の学生生活はもっと素晴らしいものだったのになーと思うんです。

だって、他の球技、例えばサッカー、バスケ、バレー、テニス、卓球、ハンドボール、ドッジボール、などなど基本はみんなボール（球）に対して似たような動きを取るじゃないですか。

でも、野球だけはボールを手袋つけて捕ってみたり、と思ったら今度は棒を持って相手が投げてきたボールを打ち返したり、更にはそのボールをゆるやかに曲げてみたり（カーブ）、急激に曲げてみたり（スライダー）、急激に落としてみたり（フォーク）、予測のつかない動きをさせてみたり（ナックル）、もうめちゃくちゃじゃないですか。

どれだけ複数の能力を求められてんだよこのスポーツ！という気がしちゃうんですよね。

だからもういっそのこと分解してくれ！と思ったんです。

というわけで、ここからは僭越ながら野球を分解させていただきます。

まず守る。

守るは9人でいかに華麗にノックをノーミスで捌くかという技術点を競うスポーツ、そうですねチーム対抗のフィギュアスケートみたいなスポーツにしちゃいましょう。

次に打つ。

打つはピッチャー、セカンド、ショート、ライト、センター、レフトの守備位置あたりに穴を開けて、相手が投げた球をうまくコントロールしながら指定された穴に入れたら得点が入る、そうですね、近いところで言えばビリヤードみたいなスポーツにしちゃいましょう。

次に走る。

走るはこれはもうシンプルにベースランニングを陸上競技の1つの種目にとして追加してもらいましょう。

いかに、ファースト、セカンド、サード、ホームを無駄なく素早く駆け抜けるか。

チーム対抗でリレーみたいなことをしても楽しいかなと思います。

最後に投げる。

投げるはこれはスポーツというよりはマジックの領域ですね。

投げたボールを突然急激に落とすなんていうのはスプーン曲げの域ですね。

なので、投げるはスポーツではなく、大道芸人として街で特技を披露するというのが良いと思います。

これで綺麗に分解できました。

これできっと私のような守るしかできなくて、練習しか楽しくなくて、10年やって一度もレギュラーになったこともなければベンチ入りすらしたことない、試合に1回も出たことない報われない野球少年（おっと、もう野球なんていうスポーツはこの世にないですね）を産み出さずに済むかなと思います。

ではまたー。