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イタリア滞在241日目

イタリアの村祭り、サグラ2日目です。

日帰りで自転車で行ける範囲は高々2,30キロ。気になるサグラへ行こうと思うとどうしても自動車が必要になります。あるいは電車か。
とゆーことで、2日目、3日目は電車と自転車を乗り継いで行くことにしました。なにせ村祭りは「村」でやるので公共交通機関だけでは行けないところばかりなのです。

自転車と共に向かいます。
今回の目的地、San Leolinoへの最寄りはMontevarchi Terranuova。
まあまあ広い街を自転車で駆けながら、
途中、教会散策です。恒例。
皆が入っていく小道があったので気になって覗いてみたらただの通り抜け道でした。
展示をやっていたのでとりあえず入ってみる。ギャラリー巡りが趣味です。
大事な会議に使われそうなお部屋を見つけたのでとりあえず侵入してみました。
Montevarchi Terranuovaからは片道10キロ。高低差もあるので自転車で行くにはタフな道のりです。
どうもここら辺はワインロードらしく、葡萄畑が広がっていた。
寄り道を楽しめ。
ワインの道のすぐ近くにロカンダがあった。ロカンダとは宿付きの宿泊施設。ちょっとした憧れがあるんですよね。
羊が放牧されている。
途中、大雨が降ったりしました。
ワインの勉強をしている時に「端の棒は斜めにする」と習って。「これのことか〜」と納得した。
今回の目的地、San Leolinoに近づいてきました。山道に適した自転車じゃないからだいぶぜいぜいしてます。
入り口には交通規制がかかっている。車は住民以外は侵入禁止。
街並みはこんな感じです。典型的なイタリアの丘にある小さな村、といった様子。
路地。
村を貫く道が一本だけあって、
祭りだから出店がほんのちょっとだけあって、
サッカーの展示?みたいのをしている。強いチームなのかもしれない。
そこを抜けると村の出口。10分で回れる町です。バルバレスコみたいだね。
村に一軒しかないバール。
売っているものも大したものはなくて。みんな車で遠くまで買い出しに行っているのだと思われる。
San Leolino 53a Sagra Crostino Casalingo. 意訳すると「昔ながらのクロスティーニのお祭り」といったところ。
よく見ると掲示板の真ん中に第52回のチラシの跡があります。きっと毎年1枚ずつずらして貼っているのだと思う。掲示物がいかに少ないかを物語っています。
14時から始まる、とあったから14時くらいに着くようにしたらなんとご飯が食べられるになるのは18時過ぎからだそうです。
途中バスの写真があったと思うけれど、帰りのことを考えなければバスで来ることはできたんです。日帰りでは戻れなくなるけれど。「自転車で昼過ぎに着いて、クロスティーニを摘んでから帰る」とゆーのが当初のプランだったわけですが、まさかのクロスティーニが食べられないオチ。「これからどうしよう〜〜〜」と悲嘆に暮れながら食べる予定のなかったパニーノを食っている図がこれです。
食べるはずだったメニューたちを眺めて涙に暮れています。
村の常連さんたちがバールの屋外で談笑している。憩いの場です。
パニーノは村に一軒しかないバールで作ってもらう。その場で切ったパンとその場で切ったチーズを挟む。
常連さんや村民に「クロスティーノを食べるためだけに来たんだよ〜」と話していたら村祭りスタッフの方がクロスティーノを作ってくれた!
サグラに興味を示してたらキッチンを案内してくれた。
サラミ。
これはプロシュートだった気がする。
これは確かパンツァネッラに使うためのパン。
食べる用のパンはまた別にある。これを切るのは骨ですね。
調味料ゾーン。イタリアは大理石の作業場、みたいのをよくみますね。
お肉を扱うマチェレリアゾーンも見せてもらえました。左がお父さん、右が息子、だったはず。
極太サルシッチャ。
炭火の作業場所を作りまして。
いっぱい並べて焼きます。
焼けるまではワインを飲みます。村民が作っているワイン。
ペットボトルに入っているとはまた斬新な。
焼き上がり。
鍋に移して、提供前に温めて出すスタイル。
生ハムメロンの準備。
イタリアのメロンは日本のと少し違う。
気がつくと人が続々と。
若手の村民がカメリエーレをやるのはどこでも変わらないようです。
今夜のメニューです。
Cassa. パソコンで入力して紙を出力するシステム。こんな小さな村でもパソコンを使って会計しているという事実は結構な驚き。日本の村祭りでこんなの見たことない。
サグラを一通り楽しんだので、家に戻ろうかな〜と考えていたら「泊まりたいならうちにおいで?」と言っていただいて。張り切ってご飯を食べていくことにしました。しかもちょっとおまけされている。
向かいのおばさまがお家に泊めてくれた親切なイタリア淑女です。一人でお祭りに来てしまった僕の話し相手にもなっていただいた。
Panzanella.
Prosciutto e melone. この地方のプロシュートは北イタリアのと違い甘みよりも塩味が強く、だからこそメロンとの対比が引き立つ、と教わりました。なるほど。
Bruschetta. パンにオリーブと塩だけのどシンプル料理なんだけどこれが一番美味しかった。間違いなくいいオリーブオイルを使っている。
「オリーブオイルが美味しかったんだけど!」とキッチンで騒いでいたら生産者に会えました。次の日に見学に行けることになるミラクル。
締めはもちろんカントゥッチ。
隣の3人はお喋り相手になってくれたMontevarchi Terranuovaにお住まいの方々です。ピンクの人が長女で、カメリエーレをやっている。
Fiera di benefcienza. 抽選式のフリーマーケット、みたいなの。
中はこんな感じ。
このクジを引きます。
肩下げバッグを当てました。ちょうど欲しいと思っていたやつ。自転車に装備できるバッグが欲しかったのです。
深夜近くになってダンスが始める。

写真で紹介できないのが残念ですけれど、なかなか大きめのお家に泊めていただきました。見ず知らずの人間を泊めてくれたご厚意、今になって感じている。息子のレオは祭りのキッチンとか肉焼き場を丁寧に案内してくれた。お手伝いもしたかったけれど、HACCPという食品品質検査グループがあって、それの講習を事前に受けないとお手伝いできない仕組みらしい。意外とちゃんとしているイタリア。

泊めてもらった宿のお部屋の窓、外からの物音が面白いから開けっぱなしで寝たら次の日風邪を引いてソムリエの勉強にも支障が出ました笑 何気にイタリアで初めて風邪を引いたかもしれない。

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不定期連載。実験的に始めます。買い切り。

イタリア滞在期(2022.10~)を連載中です。イタリア料理、ナチュラルワイン、日々のこと。エッセィ。

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