イタリア滞在32(続)、33・34日目
前回の続きです。アイルランド音楽のライブに行ったつもりが実質ケーリーで、帰りが遅くなったので書ききれなかったことをまとめます。前半はダンス成分多め、後半は雑記。
イベントが始まってからは「むっちゃ楽しい」の一言。事前に一切のアナウンスなしに遅刻で始まったワークショップでツーハンドダンスを3つ。これを1時間くらい。なんで成り立つかっていうとみんな踊り慣れてるから。参加者の半分くらいはダンススクールに通っている(いた?)大人たちで、ケーリーダンスを嗜んでいるみたい。初心者らしき人ももちろんいたけれど経験者が多いとワークショップが進みやすいことは身をもってよく知ってる。アイルランドでワークショップがサクサク進むのは当然として。日本ではもう数年かけないと生まれない光景だろうな〜と思いました。クラスきちんと運営できるって本当にすごいことだ。
ワークショップで習ったダンス。みんなで「Hey!」って言ったり、レディーの可愛い所作があったり、拍手したり、男性の遊びポイントがあったり(1:30で目配せして遊んでる)、初めての人でもベテランでも楽しめる。Lead Aroundも少し傾きながら歩いていたり、リズムも楽しめる。
イベント中はもちろん習っていないダンスの時間もあって。これはベテラン勢のみが前に出て踊っていた。「ボンファイア」って言っていた気がする。
ここら辺も、初心者とベテランがどちらも楽しめるようにイベントが構成されていてすごいなと思った。1個目の動画で伝わっていると嬉しいのだけど、司会の方の盛り上げがすごく上手くて。演奏者やダンサーとの信頼関係がきちんとできているかなと感じた。
ワルツも習いまして。
僕はワルツ大好き人間なのですが、どうにも日本だと自然に踊れる場所が少なくて。イタリアでガッツリ練習できて嬉しかった。もっと覚えたいなー
このイベント、FBページだと「ダンスのワークショップとライブ」と書いてあったと思うのだけど、蓋を開けてみると完全にケーリー。ただしセットダンスは踊りませんでした。
日本で(アイルランドでも)「ケーリー」というと8割はセットダンスをするイベントというのが常識ですが、国によりまちまちなんだと認識が改まりました。スコットランドだとセットダンスじゃなくてスコテッシュダンスを踊るよね。イタリア、というかミラノだとセットダンスやシャンノースはマイナー?でケーリーダンスとツーハンドダンスを踊る?のかも?
でもダンスばかりじゃなくて、ライブがあったり、歌っていたり。歌いながら踊るダンスもあったんです。一番好きだったのですが、両手を繋ぎ続けるダンスだったので録音も録画も一切できなかったんですけれど。ボイスメモしかない。
このバランスが絶妙だな〜と感じた。参加型イベントが僕は大好きだ。
もう一つ印象に残ったことがありまして。僕がヨーロッパに来るのはかれこれ4回目。アイルランドのフラーやエニス、ダンシングウィークエンドにも参加していて。日本でもスコティッシュダンスやスウェーデンダンス、フィンランドダンスもかじっていて。ヨーロッパのダンスをちょっとは知っている気になっていたんです。でも、この日感じた高揚は今まで僕が知っていたそれとは違った。
ダンスって「身体を動かすことがたのしい」レクリエーションだと思っていたんです。自分のリズムと相手のリズムを感じる、音楽を聴く、シンクロする。聴覚と触覚を使う身体的コミュニケーション。
これって実は「受動的」で。はじめは音楽や一緒に踊っている人のリズムありきなんです。当然ですけれど、知らないダンスをいきなり踊れないじゃないですか。曲を知っていたり、リズムを知っていたり、ダンスの肝がわかっていれば、つまり手練れになると自らリズムを奏でる、相手を震わせることができる。ここがダンス好きの壁になる部分であり、そしてケーリーホリックの誰もが知っている快感でもある。
でも、もし踊りながら歌うようなダンスがあったら。歌って自分の身体を震動させる動きなので、まさに小さなダンスなんですよね。音楽と、人と、みんなで声を合わせて、身体を震わせて踊る体験ってすっごく原始的で、気持ちいんです。特に言葉の通じない外国では。これって要は初めて会った人と近づけるコミュニケーションで、日本でも再現可能なんじゃないかと思ったりしました。歌さえ好きなら誰しもダンス好きになれるんじゃないかと僕は信じられた。
通じるかな〜これ。動画を見せたかった。
イベントが終わったのは0時過ぎ。23時過ぎると帰り始める人もちらほら。僕は最後のダンス2つは踊らずに動画を撮っていました。バスを乗り継いで1時間かけて帰宅。途中の乗り換えでイタリアのお姉さんが助けてくれたり、定刻通りに出発しないバスにおばあさんが怒り散らしたり。イタリアでした。
34日目:語学学校(リモート)、勉強、アルバイト
35日目:語学学校、勉強、アルバイト
語学学校の先生が新しく男性の先生に変わったのですが、話している時に「〜〜〜、ん!〜〜〜」と相槌が入るんです。日本だと「ドヤ」みたいなニュアンスで。イタリアでそのように話す人を既に2人見かけているので個人的な癖ではなく、イタリアの人が一定数利用する癖だと思われます。英語圏の「アーハァ」みたいな?笑
やりたいことはわからんでもないのですが、どうしても「ここは〜〜だよね(ドヤァ」みたいに聞こえてめっちゃ聞きづらい。困る。教えて詳しい人。
Grazie per leggere. Ci vediamo. 読んでくれてありがとう。また会おう!