老人がふいに道を横断しようとし、僕は急ブレーキを踏んだ。車を降りて老人の姿を探したが、どこにも見当たらなかった。翌日の新聞を読んで驚いた。昨夜老人に出くわしたすぐ後に、近くで大きな交通事故があったのだ。急ブレーキで止まらなければ、僕も事故に巻き込まれただろう。 #140字小説

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