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夜のまにまに
鑑賞:2025年1月@新宿シネマカリテ
日常テイストのフィクション
現代の大阪で、普通に暮らしてそうに見えるのですけれど、ひとつひとつ、あり得ない振る舞いばかりです。ノンフィクション風コントと言えばいいでしょうか。スクリーンで見たいシーンがちょいちょい入ってくるのが嬉しいです。音楽とロードムービー風の締め方で、余韻が楽しめます。
明確なメッセージは無いです。雰囲気というほどムーディーでも、スレてもいません。ちょっとおかしい。ちょっと変。家族や友達も職場も出て来るのに、あまり深くは追わなくて。映画館で出会った人との不思議な関係を描きます。
これは人を選ぶと思います。大きな事件は起こりません。ひたすらこの時間に浸れる人も居れば、中身がないと感じてしまう人もおられるのでは。好きなテイストですが、話はちょっと足りない印象でした。
山本奈衣瑠さん。本作で3作目の拝見です。演技力で魅せるのではなく、撮りたい作品に合うキャラが山本奈衣瑠さんという気がします。ナチュラル演技ではなく、ナチュラルそのまま。今、山本奈衣瑠さんのようなキャラを登場させたい作品が多いということなのでしょう。たたずまい、話し方、表情が作品に合うと嬉しいなと思いました。本作は、合ってるように思えますけれど、もう少し天然ぽい役者さんや、うそぶくような役者さんが演じられても面白かったと思います。
本作も、時間や心の余裕がある時に見たい作品でした。
▲なんと、同じタイトルのマンガがありました。本作とは無関係のようです。いいタイトルです。