わたしと、私と、ワタシと、
鑑賞:2023年9月@K's Cinema
温かく見守る。
オムニバス1本目の主演、深川麻衣さんのトークが拝聴できるとのことで、ディープシアターなK'sCinemaで拝見しました。プロデューサー、監督とのセッションに胸熱でした。オムニバス3本の中でも1本目の「ただの夏の日の話」はとても好感触で、監督の次回作も楽しみです。
オムニバス3本総じて若い。温かく見守りたいです。
良い嘘、嬉しいフィクションを欲している私には、とても刺さる松岡芳佳監督。持ち味、もっと見せて欲しいです。プロデューサーの村地洋祐さん、普段どんな仕事されてるんでしょうか。若い…いい仕事されてます。
撮影は2021年の梅雨明け。記憶が明るい松岡さんと村地さんに対し、薄っすらな深川さん。正直すぎる笑。古舘さんとの読み合わせぽくない読み合わせエピソード、面白かったです。
肝心のお話ですが、オーソドックスなCMクリエイティブの系譜を感じる玄人っぷり。新宿で飲んでたはずのメインキャラ2人が、群馬の旅館で目が覚めるところからスタートという、強引かつコミカルかつファンタジーな話。話は深いわけではないんですけども、ちょっぴり前向きになれて、清涼飲料度が強い、好かれる作品です。そして深川さんと古舘さんのキャスティングが良い。遠すぎず近すぎずのトーン。
監督がトークでおっしゃっていた、旅館からとりあえず出て歩き始めるシーンの、深川さんと古舘さんの距離感の良さ、メッチャ分かりました。会話があるわけでもない、打ち解けてもいない、二人の距離感。たしかに、もっと長い時間見ていたくなります。
CMクリエイティブの王道を感じる信頼感の先に、作家性を見せてくれる日を楽しみにしたいと思います。
※深川麻衣さんが席のドまん前でビックリでした。
▲深川麻衣さん出演作。
▲古川琴音さん出演作。人気漫画家になってます。
▲豊嶋花さん出演作。主人公の娘です。
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