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ブルーピリオド

鑑賞:2024年9月@TOHOシネマズ新宿

美大受験を描いた青春。

芸大受験の難しさと、同じ受験生たちとの関わりを軸にして、主人公の進路の決断や頑張りが現されています。

芸大志望者たちの姿、競争率の高い東京芸大、ここに面白さが集まっています。アートを扱うところを上手くかわしながら、主人公の頑張りを追います。とても見やすいです。

やたら絵が上手いライバル?や、脱落していく同志。あまり劇的な出来事は少ないことと、主人公が努力と戦略で挑むことが好印象です。物足りなささは否めませんが、そのぶん現実感がありました。悩ましいのは、この作品を見ていると東京芸大が簡単に見えてしまうことでしょうか。2時間では。

とにかくセリフが良かったです。受験生たちの投げる言葉、先輩や先生のひとこと。おそらく原作のセリフが素晴らしいのでしょう。

夜のシーンや、暗い学校が多くて、それが作品全体のトーンになっていました。光の彩度が落ちて、陰影のある画づくりは良かったのですが、青春を描くには、もう少し明るさと彩りが欲しかったです。

青い絵を描いたのがキッカケで芸大受験に挑むという、日頃の何気ない行動を丁寧に描かれている作品でした。

▲原作マンガです。

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